問1 A と B に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次の1 ~4 のう…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ ソヴィエト連邦(ソ連)出身の作家スヴェトラーナ= アレクシエーヴィチは,ソ連の歴史の表 舞台には登場しない一般市民の声をすくい上げ作品としてまとめてきた。 1983 年のデビュー作である『戦争は女の顔をしていない』は,第二次世界大戦でドイツ軍と の戦いを経験したソ連軍の女性たちの証言集である。この作品は初め国家により出版が禁止さ れた。1985 年に A がペレストロイカを始めると出版することができたが,出版にあたっ て削除された証言もあった。 1986 年にチェルノブイリで人々が体験した出来事について記載した『チェルノブイリの祈 り』も,話題となった作品である。また,1991 年のソ連崩壊が引きおこした社会の変化につい ての証言集では, B の下で初めて体験する生活に翻 ほん 弄 ろう されるソ連の人々が描かれている。 これらの作品には文学としての価値が認められ,アレクシエーヴィチは2015 年にノーベル 賞を受賞した。
問1 A と B に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次の1 ~4 のうちか ら一つ選べ。
- 1 A―チャーチル B―市場経済Aが誤りです。1985年にペレストロイカを始めたのはゴルバチョフで、チャーチルは第二次世界大戦期のイギリス首相です。
- 2 A―チャーチル B―計画経済A・Bともに誤りです。ペレストロイカを始めたのはゴルバチョフであり、ソ連崩壊後に人々が初めて経験したのは計画経済ではなく市場経済です。
- 3 A―ゴルバチョフ B―市場経済ペレストロイカを始めたのはゴルバチョフで、ソ連崩壊後は計画経済に代わって市場経済のもとでの生活が始まりました。
- 4 A―ゴルバチョフ B―計画経済Aは正しいもののBが誤りです。計画経済はソ連時代から続いていた仕組みであり、「初めて体験する」生活とは市場経済への移行を指します。
解説
正解は3です。1985年にソ連共産党書記長に就任し、ペレストロイカ(改革)と呼ばれる政治・経済改革を始めたのはゴルバチョフです。また1991年のソ連崩壊後、ソ連の人々はそれまでの計画経済に代わって初めて市場経済のもとでの生活を経験することになり、急激な変化に翻弄されました。チャーチルは第二次世界大戦期のイギリス首相であり、1985年のソ連の指導者ではないので、Aに当てはまりません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成