問1 A と B に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次 の1 ~4 の…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ 生徒と先生が,家系図を見ながら会話している。 先 生: 第一次世界大戦時の国際関係について,家系図から何か気づくことはありますか。 家系図(斜体は女性) フリードリヒ3 世 アレクサンドル3 世 エドワード7 世 ヴィクトリア アレクサンドラ マリア ヴィクトリア女王 クリスティアン9 世 [デンマーク] ヴィルヘルム2 世 [ドイツ] ジョージ5 世 [イギリス] ニコライ2 世 [ロシア] イツキ: ヴィルヘルム2 世,ジョージ5 世,ニコライ2 世は第一次世界大戦時の君主ですよ ね。第一次世界大戦の時には, A のですね。 先 生: そうですね。もともとヨーロッパ諸国の王室は,国を越えての姻戚関係にありました。 アオイ: なるほど。ところで第一次世界大戦の犠牲者数は,それまでの戦争に比べてとても 多かったそうです。これはなぜでしょうか。 イツキ: 参戦国が多いことや, B こともそうですが,主要参戦国の他にその 植民地や自治領の人々も大量に動員され,犠牲となったからではないでしょうか。 先 生: 良いところに着目しましたね。植民地などから兵士が動員されたかどうかや,その 犠牲について,次の時間に検証してみましょう。 アオイ: 第一次世界大戦後,世界はどう変わったのでしょうか。 先 生: 戦後に新しい体制づくりが目指されたものの,世界恐慌によって世界の経済は混乱 しました。 イツキ: そして各国は生き残りを図るために,国家間の競合がいっそう激しくなり,第二次 世界大戦へとつながってしまったのですね。 ⒜ ⒝ ⒞ ⒟ 2024KN2A-03-012 歴史
問1 A と B に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次 の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 A―君主同士がいとこの関係にある国の間であっても,交戦することがあったB―戦車や毒ガスなどの新兵器が用いられた第一次世界大戦時のドイツ・イギリス・ロシアの君主は互いにいとこの関係にありながら、実際には敵国同士として戦いました。また戦車や毒ガスなど新兵器の投入が犠牲者数を増加させた要因の一つです。
- 2 A―君主同士がいとこの関係にある国の間であっても,交戦することがあったB―初めて都市に原子爆弾が投下されたAの部分は正しいですが、Bの原子爆弾投下は第二次世界大戦末期の1945年の出来事で、第一次世界大戦には当てはまりません。
- 3 A―君主同士がいとこの関係にある国の間で,三国同盟が結成されていたB―戦車や毒ガスなどの新兵器が用いられた三国同盟はドイツ・オーストリア・イタリアの同盟で、家系図に描かれたドイツ・イギリス・ロシアの君主の関係とは異なります。この3か国は同盟関係ではなく敵味方に分かれて戦いました。
- 4 A―君主同士がいとこの関係にある国の間で,三国同盟が結成されていたAの三国同盟という説明が誤りである上、Bの原子爆弾投下も第二次世界大戦末期の出来事であり、いずれも第一次世界大戦の説明として適切ではありません。
解説
正解は1です。家系図の通り、ヴィルヘルム2世・ジョージ5世・ニコライ2世はいとこ同士でしたが、第一次世界大戦ではドイツ・イギリス・ロシアとして敵味方に分かれて交戦しました。血縁という個人的なつながりよりも国家間の対立が優先されたことを示す例です。また第一次世界大戦では戦車や毒ガスといった新兵器が初めて実戦投入され、それまでの戦争とは比較にならない規模の犠牲者を生みました。三国同盟はドイツ・オーストリア・イタリアの同盟であり、家系図に描かれた3人の君主の関係を指す言葉ではありません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成