19世紀後半、列強は植民地とした地域に鉄道を敷きました。その敷き方には統治する側…
19世紀後半、列強は植民地とした地域に鉄道を敷きました。その敷き方には統治する側のねらいがあらわれています。この時期の植民地の鉄道について述べた文として最も適切なものはどれか。
- ⑴ 内陸の鉱山や農園と輸出用の港とを結ぶ路線が先に敷かれ、産物を本国へ運び出す道すじが植民地の中に整えられました。植民地の鉄道は資源や作物を港まで運ぶために敷かれ、路線の形もそのねらいに沿っていました。
- ⑵ 植民地の中の都市どうしを網の目のように結ぶ路線が先に敷かれ、地域の間の人と物の行き来を増やすことが第一のねらいに置かれました。都市どうしを結ぶ路線の整備は後回しにされ、港へ向かう路線が優先して敷かれました。
- ⑶ 鉄道の建設は本国の会社ではなく現地の商人の出資によって進められ、運賃から得られる収入は植民地の政府の手元に残されました。建設の資金は本国の会社や政府が出すことが多く、収益も本国側へ渡る形がとられました。
- ⑷ 鉄道は軍隊の移動を主な用途として敷かれ、産物や人を運ぶための路線が整うのは、独立を果たした後のことになりました。軍隊の移動にも用いられましたが、植民地期の鉄道は産物の積み出しを主な用途として敷かれました。
解説
正解は⑴です。列強が植民地に敷いた鉄道は、内陸にある鉱山や農園と、輸出品を積み出す港とを結ぶ路線から先に整えられました。これは、植民地で採れる資源や作物を本国へ運び出すという統治する側のねらいに沿ったものです。そのため、植民地の中の都市どうしを結ぶ路線や、人々の日々の行き来のための路線は後回しにされ、独立の後に鉄道網の作り替えが課題として残ることになりました。
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