19世紀の欧米諸国では、国家が国民をひとつにまとめようとする政策がとられました。…
19世紀の欧米諸国では、国家が国民をひとつにまとめようとする政策がとられました。これらの政策が人々の意識に与えた影響として最も適切なものはどれか。
- ⑴ 学校で教える言葉が地方ごとの言い方に分けられたため、人々は自分の住む地方への結び付きを強め、国全体をひとつと考える意識はうすれていきました。国民国家では標準となる言葉を学校で教えることが多く、方言に分けて教えることで地方意識を強めたのではありません。
- ⑵ 兵役は貴族の家に生まれた者の務めとされたため、多くの人々は国家を守ることを自分とは関わりのない務めとして受け止めるようになりました。この時期に広がったのは国民全体に兵役を課すしくみで、身分を問わず国防を担う国民という意識が育ちました。
- ⑶ 新聞や書物が各国で厳しく禁じられて情報が広がらなかったため、人々が国家の政策を知る機会は失われ、国民という意識が生まれるのは20世紀に入ってからとなりました。新聞や書物は19世紀に大きく普及し、国民の間に共通の話題と意識をつくり出す役割を果たしました。
- ⑷ 共通の言葉で行われる学校の教育や兵役を通じて、生まれた土地や身分よりも同じ国の一員であるという意識が先に立つようになっていきました。共通語による学校教育と国民皆兵のしくみは、地域や身分をこえて国家への帰属意識を育てる働きをしました。
解説
正解は⑷です。国民国家では、国の政治を担うのは国民であるという考え方がとられます。そのため各国は、共通の言葉で行う学校の教育や、国民に兵役を課すしくみを通じて、人々が同じ国の一員であるという意識をもつように働きかけました。その結果、生まれた土地や身分による結び付きよりも、国家への帰属が先に立つ意識が広がっていきました。国旗や国歌、記念日なども同じ役割を果たしました。
AIが生成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。