ソクマル高卒認定(公共)

問2 生徒たちは,図1 を基に,持続可能なまちづくりをテーマに発表することにした…

生徒たちは,「公共」の学習のまとめとして,持続可能な社会の形成に関する課題を探究してい る。問1 ~問4 に答えよ。 1  生徒Xと生徒Yは,コウノトリに関する資料館に行き,絶滅の危機にあるコウノトリの保護 活動を2 人で調べてみることにした。次の資料1 のグラフは,2 人がもらった資料の一部であ る。図1 は集めた資料から2 人でプレゼンテーション資料にまとめたものである。 資料1  コウノトリ個体数の推移グラフ 野生個体数 飼育個体数 野外個体数 (羽) (年) (「兵庫県立コウノトリの郷公園パンフレット」により作成) 図1  生徒たちによるプレゼンテーション資料 現在の地球上では,人類の生産・消費活動 が大規模化,高度化したため,生態系の破 壊と生物多様性の危機の問題が発生した。 ↓ 人類の将来にとっても脅威となる。 ↓ A が人類の課題として浮上 Q:コウノトリはなぜ減ったのか? Q:コウノトリをどう やって保護する? 江戸時代にはコウノトリは日本中に生息していた。 1940 年代,松林を大量伐採したため, コウノトリの営巣場所が減った。 1963 年,野生のコウノトリが国内で14 羽まで減少し,人工飼育による繁殖を決定した。 1989 年,旧ソ連から贈られたヒナの飼育下繁殖に成功し,以後,毎年成功した。 2005 年,野外への試験放鳥を開始した。 2010 年代後半, B 。 戦後,食糧増産のために水田に農薬が 使用されると,汚染されたカエルやヤゴ を食べたコウノトリが死滅していった。
問2 生徒たちは,図1 を基に,持続可能なまちづくりをテーマに発表することにした。次の会 話文中の C , D にあてはまるものの組合せとして適切なものを,下の1 ~4 の うちから一つ選べ。
会話文 生徒X:資料館の人が,「野外放鳥ができる里山を目指して自然環境を整備している」と話し ていたけれど,環境保護というのは,自然を手つかずのままにしておくことじゃな いのかな。 生徒Y:自然環境を放置すれば,コウノトリが生息できる環境になるわけではないよね。里 山には,古くから人間が生きるために手を入れてきた水田や山林があって,それが コウノトリが生息できる環境だったんだ。里山は自然界と人間が共存する緩やかな 開発だったんだよ。 生徒X:そうか。一方で現代の大規模な開発では,自然環境が取り返しのつかないほど破壊 されてしまう。今の都市は,道路をアスファルトで固めて自動車には便利だけれ ど,人類の将来にとっても脅威となり得るね。 C を予防する働きをもつ水と 緑豊かな里山の保全は必要だね。 生徒Y:そうしてみると,コウノトリの保護活動は,SDGs の17 のゴールの中で,ゴール 15「陸の豊かさを守ろう」に関するテーマだと思っていたけれど,ゴール11「住み 続けられるまちづくり」にも辿り着く活動だよ。 生徒X:そうだね。例えば D は,コウノトリが生息できる里山保全活動として有効だ けれど,人間が住み続けられるまちづくりにもつながるよ。本当の豊かさとは何 か,さらに考えてみよう。 C にあてはまる選択肢 ア 都市部の気温上昇や土砂災害・洪水 イ 上下水道や橋などのインフラの老朽化 D にあてはまる選択肢 ウ 湧水による人工池の整備や,森の下草刈り・枝切り作業のボランティア活動 エ 郊外型ショッピングセンターの誘致で雇用を創出し,消費を拡大すること
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は1です。道路をアスファルトで固めると、地面が熱をため込んで都市部の気温が上がり、雨水がしみこまずに一気に流れて土砂災害や洪水が起こりやすくなります。水と緑の豊かな里山は、これらを和らげる働きをもちます。またコウノトリが生息できる環境を保ち、人が住み続けられるまちづくりにもつながるのは、人工池の整備や下草刈りなどの保全活動です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成

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