ソクマル高卒認定(公共)

問3 発表原稿1 中の下線部分⒝金融政策に関連して,次の会話文中の D , E …

生徒Xは,作成した発表原稿1 ,発表原稿2 をもとに,金融に関する発表を行った。問1 ~問5 に答えよ。 発表原稿1 資金を,余っているところから足りないところへ融通するのが金融です。金融が存在する ことで,⒜企業や家計などは手持ち資金以上の経済活動ができるようになり,社会が豊かに なると考えられます。 金融には大きく二つの方法があります。一つは直接金融です。これは金融市場を通じて株 式や社債などを発行し,資金を調達するものです。もう一つは間接金融です。これは図1 の ように金融機関からの貸付により資金を調達するものです。 直接金融では,株式を発行した側は購入した側に利潤の中から配当を支払い,社債を発行 した側は購入した側に利息をつけて返済する,というしくみになっています。一方間接金融 では,借入した側が借入額に利子をつけて返済します。その際の利子の割合を金利(利子率) といいます。ちなみに図1 中の金利Aと金利Bを比較すると, A という関係になります。 金利は,基本的に需要と供給の関係で変化します。一般に金利は,資金需要が拡大する好 況期には B し,逆に資金需要が縮小する不況期には C します。この関係を利用 し,景気や物価の安定を図るために金利の調整を行うことは,日銀(日本銀行)が行う⒝金融 政策の重要な手段の一つとなっています。 図1  間接金融のしくみ 預貯金 返済(金利A) 貸付 返済(金利B) 資金が余っている 企業・家計など 銀行などの 金融機関 資金が不足している 企業・家計など
問3 発表原稿1 中の下線部分⒝金融政策に関連して,次の会話文中の D , E , F にあてはまるものの組合せとして適切なものを,次のページの1 ~4 のうちから一 つ選べ。
会話文 先 生:発表原稿1 で触れた金融政策について,授業で学んだことを覚えていますか。 生徒X:はい。金融政策とは,日銀が金融市場での金利の調整を通じて景気や物価の安定を 図ることです。一般に,好況のときには金利を引き上げる金融引き締め政策が行わ れ,不況のときには金利を引き下げる金融緩和政策が行われます。 先 生:よく理解していますね。ではその政策手段には,どのようなものがありますか。 生徒X:現在行われている主要な金融政策は, D ですね。 先 生:そうです。 D は日銀が民間の金融機関と有価証券の売り買いを行って市場の 資金量を調節するものです。1990 年代半ばまでは,日銀が市中銀行への貸出しを 行う際の金利である公定歩合(現在の基準割引率および基準貸付利率)を操作するこ とが主要な金融政策でした。しかし,公定歩合操作の代わりに無担保コールレート (翌日物)という市場金利を誘導するようになりました。資料1 はその二つの金利の 推移を示していますが,何か気づくことはありますか。 生徒X:はい,資料1 をみると,二つの金利とも, E ことがわかりますね。 先 生:そうです。金融政策に関しては,その後,金利を目標にする伝統的な政策だけでな く,資金量を調整することも目標とされるようになりました。特に2013 年から は,現金通貨と日銀当座預金を合わせたマネタリーベースを目標とするようになっ ています。 生徒X:資料2 をみると,マネタリーベースは F ことがわかりますね。 資料1  日本の金利の推移(隔年) 無担保コールレート(翌日物) 公定歩合(現在の基準割引率および基準貸付利率) ‒1 (%) 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024(年) (注) 金利は各年12 月末のものを示す (日本銀行ホームページにより作成) 資料2  日本のマネタリーベースの推移(隔年) (兆円) 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024(年) (注) 各年の金額は各年末の残高(1994 年までは12 月の平均)を表す (日本銀行ホームページにより作成) D にあてはまる選択肢 ア 預金準備率操作 イ 公開市場操作 E にあてはまる選択肢 ウ 1996 年以降は一貫して1 %を下回っている エ 1986 年から1994 年の間に9 %を超えた年がある F にあてはまる選択肢 オ 2002 年の金額と比較すると,2012 年の金額は3 倍を超えている カ 2012 年の金額と比較すると,2022 年の金額は3 倍を超えている
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は3です。現在の主要な金融政策は、日本銀行が民間の金融機関と国債などを売買して市場の資金量を調節する公開市場操作です。預金準備率操作は現在はほとんど使われていません。また資料1からは、2つの金利がともに1996年以降は一貫して1パーセントを下回っていることが読み取れます。資料2からは、2012年と比べて2022年のマネタリーベースが3倍を超えていることが分かります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成

この回を通して解く

同じ単元の問題