問5 下線部分⒟司法制度に関する説明として適切なものを,次の1 ~4 のうちから…
先生と生徒たちが,通学で利用する路線バスのバス停にあった貼り紙を見て,ルールのあり方 について会話している。次のバス停の貼り紙,ルールを評価するための視点および会話文を読ん で,問1 ~問5 に答えよ。 バス停の貼り紙 通学でバスを利用する○○高校の皆さんへ 朝のラッシュ時間帯における混雑緩和を目的として,以下のルールを設定します。 ・乗車前の列は,一般の利用者と○○高校の生徒とで列を分け,一般の利用者が乗車した後 に,生徒の皆さんは乗車して下さい。 □□バス株式会社 ルールを評価するための視点 視点a :目的達成のために役に立つルールであるかどうか。 視点b :意味がはっきりと分かるか,複数の解釈ができないか。 視点c :立場を入れ替えてもそのルールを受け入れられるか。 会話文 先 生:バス停の貼り紙を見ましたか。新たにバスの乗車ルールが設定されました。 生徒X:一般の利用者の後に乗車すると,バスの座席が埋まって座れない可能性が高まります。 同じように対価を払って乗車する⒜契約をしているのに,不公平な気がします。 先 生:バス会社と乗客の間には旅客運送に関する規定があり,これは A 上の効力をもつ ものです。皆さんがバスに乗車するということは,規定に⒝同意していることになりま す。せっかくなので,このルールの課題について考えてみましょう。 生徒Y:ルールを評価するための視点をもとに考えると,逆に一般の利用者に対して,生徒の後 に乗車するというルールを設定した場合,どのように感じるのかという B につい て考える必要があるかもしれません。また,このルールによって本当に朝のラッシュ時 間帯の混雑を解消できるのかという C の部分にも,課題があると思います。 先 生:なるほど。「公共」で身に付けた見方・考え方を使って考えると,視野が広がりますね。 このあとも⒞法律や⒟司法制度について勉強していきましょう。 公共
問5 下線部分⒟司法制度に関する説明として適切なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 裁判員裁判は,選挙権を持つ国民から無作為に選ばれた人々が参加して,すべての刑事事件の第一審について裁判官とともに有罪か無罪かを評議するものである。裁判員裁判の対象は殺人など一定の重大な刑事事件に限られており、すべての刑事事件の第一審が対象になるわけではありません。
- 2 公判前整理手続は,事前に非公開で裁判官と検察官,弁護士が争点や証拠を絞り込む制度であり,民事裁判で導入されている。公判前整理手続は民事裁判ではなく刑事裁判において、争点や証拠を事前に整理するために導入されている制度です。
- 3 知的財産高等裁判所は,知的財産権に関する内容を専門に扱う裁判所であり,特別裁判所の一つとして設置されている。知的財産高等裁判所は東京高等裁判所の特別の支部であり、日本国憲法が設置を禁止している特別裁判所にはあたりません。
- 4 検察審査会は,選挙権を持つ国民から無作為に選ばれた人々によって構成され,検察官検察審査会は、無作為に選ばれた国民によって構成され、検察官の不起訴処分が妥当であったかを審査する制度です。
解説
正解は4です。検察審査会は、選挙権を持つ国民の中からくじで無作為に選ばれた11人の審査員によって構成され、検察官が不起訴とした処分が妥当であったかどうかを審査する制度です。裁判員裁判の対象は殺人など重大な刑事事件に限られ、すべての刑事事件が対象ではありません。公判前整理手続は刑事裁判で導入されている制度で、知的財産高等裁判所は東京高等裁判所の特別の支部であり、日本国憲法が設置を禁止している特別裁判所にはあたりません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成