問3 資料2 ,資料3 の内容を踏まえ,会話文中の B , C にあてはまるもの…
生徒たちは,「公共」の学習のはじまりとして,「公共的な空間」をつくる私たちの生き方や考え 方について学んでいる。問1 ~問5 に答えよ。 1 先生と生徒たちは,「公共」の授業で「公共的な空間としての公園」というテーマでの発表に向 けてグループで会話している。 資料1 公園を設置する目的 公園を設置する目的は,次の⑴~⑷に分類される。 (資料2 ,資料3 ともに内閣府『令和4 年版高齢社会白書』により作成) 会話文 先 生:日本における世代間の問題にはどのようなものがありますか。 生徒X:私は,選挙に関する問題があると思います。資料2 ,資料3 を見ると,今後,若者の 意見が政治に反映されにくくなる可能性があります。 生徒Y:私は,社会保障費の問題が真っ先に浮かびます。私たちが高齢者になったらちゃんと 年金がもらえるのか不安です。 先 生:かつて B は,自分の地位や資格,才能等の個人的な事実を知らない状態を「無 知のヴェール」という言葉で表し,そのような境遇において,最も不利な状況にある 人々の利益を最大化するためなら不平等でも容認されると主張しました。この言葉を 世代間の問題に応用するとどうなりますか。 生徒X:私なら,「自分がどの世代に生まれるか分からないとき,人は最も不幸な世代に生ま れることを恐れ,そうした世代の負担を減らす仕組みに賛成する」と解釈します。将 来世代の意見を反映させる政策として C 政策が考えられますね。 生徒Y:平等選挙などの選挙における四つの原則があることを踏まえると,今後の選挙のあり 方について全世代で考えていかなければならないですね。
問3 資料2 ,資料3 の内容を踏まえ,会話文中の B , C にあてはまるものの組合 せとして適切なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 B:セン C:選挙権のない子どもの分の投票権を親権者に付与する「無知のヴェール」を説いたのはセンではありません。
- 2 B:セン C:要介護認定を受けた高齢者に限って電子投票を認める人物も、将来世代の声を反映させる仕組みも当てはまりません。
- 3 B:ロールズ C:選挙権のない子どもの分の投票権を親権者に付与するロールズの考え方で、子どもの分の投票権が将来世代の反映にあたります。
- 4 B:ロールズ C:要介護認定を受けた高齢者に限って電子投票を認める人物は正しいものの、高齢者向けの電子投票は将来世代とは関係しません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。「無知のヴェール」は、自分の立場を知らない状態で社会の仕組みを選ぶという、ロールズの考え方です。センは潜在能力に着目した経済学者なので当てはまりません。またCには、将来世代の意見を選挙に反映させる仕組みが入ります。選挙権のない子どもの分の投票権を親権者に与える案がそれにあたり、高齢者に限った電子投票は将来世代の反映にはなりません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成