問2 下線部分⒝選挙制度に関連して,日本の選挙制度についての記述として適切でない…
「公共」の授業で「主権者として私たちはなにができるか」というテーマで学習している。次の会 話文を読んで,問1 ~問5 に答えよ。 会話文 先 生:今日は,国政選挙の様々な課題を考えていきましょう。まずは,皆さんに予習課題とし て集めてもらった⒜選挙に関する年代別意識調査に関わる諸データを,クラス全体で共 有していきましょう。どのような情報を集めてきましたか。 生徒Ⅹ:なぜ投票する権利をもっていながら棄権する人がいるのか疑問に思ったので,年代別の 棄権理由に関するデータを見つけてきました。 生徒Y:私は,年代別に関心のある政策分野が異なるはずだと思ったので,そのことを裏付ける データを探してきました。 先 生:情報を集めるなかで,なにか疑問がわいてきた人はいますか。 生徒Ⅹ:なぜ日本が衆議院と参議院でそれぞれ異なる⒝選挙制度を採用しているのか疑問に思い ました。さらに他国の選挙制度についても調べてみたいと思いました。 生徒Y:私は,調べていくなかでどの政党や候補者を支持しようか迷いました。⒞若い世代の投 票の判断基準にはどのようなものがあるのでしょうか。 先 生:非常に良い疑問なので各グループで考えてみましょうか。 ~グループでの話し合い終了後~ 生徒Z:先生,授業を通じて投票の大切さや誰に投票するかをしっかりと考えることの大切さは 実感できましたが,国政はまだまだ私たちからは遠い世界の出来事のような気がしま す。 先 生:なるほど。しかし,国政だけが政治ではありません。イギリスの政治学者ブライスが ⒟「地方自治は民主主義の学校」と言ったように,私たちも身近なところから政治参加で きるかもしれませんね。 生徒Y:⒠私たちができる政治参加にはどんなことがあるのか,考えていきたいです。 公共
問2 下線部分⒝選挙制度に関連して,日本の選挙制度についての記述として適切でないもの を,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 参議院議員通常選挙では小選挙区比例代表並立制が採用されており,候補者は小選挙区と比例代表の両方に立候補することができる。小選挙区比例代表並立制と重複立候補が認められているのは衆議院議員総選挙の制度であり、参議院議員通常選挙の説明としては適切ではありません。
- 2 衆議院議員総選挙では比例代表制において拘束名簿式が採用されており,有権者は候補者個人に投票することができない。衆議院議員総選挙の比例代表制では拘束名簿式が採用されており、有権者が候補者個人に投票できないという記述は適切です。
- 3 小選挙区制では一つの選挙区から一人を選出するため,死票が多くなることもあり,少数意見が反映されにくい。小選挙区制では一つの選挙区から一人しか当選しないため死票が多くなり、少数意見が反映されにくいという記述は適切です。
- 4 比例代表制では政党の得票率に応じて議席を配分するため,少数政党も議席を獲得しや比例代表制は政党の得票率に応じて議席を配分する仕組みであるため、少数政党も議席を獲得しやすいという記述は適切です。
解説
正解は1です。小選挙区比例代表並立制が採用され、候補者が小選挙区と比例代表の両方に重複して立候補できる重複立候補制度があるのは衆議院議員総選挙であり、参議院議員通常選挙ではありません。参議院は選挙区制と比例代表制(非拘束名簿式を基本とする)を組み合わせた制度をとっており、衆議院のような重複立候補は認められていません。したがって、参議院について述べた選択肢1の記述は適切ではありません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成