問1 下線部血糖濃度について,血糖濃度が低下した時に体内で生じる反応として適切な…
(5 ・6 のどちらか1 題を選び解答する) ヒトの体内における生命現象について,問1 ~問5 に答えよ。 私たちの栄養源の一つの炭水化物は,生命活動のエネルギー源として利用される。炭水化物の 一種であるデンプンは,消化酵素によりグルコースに分解され小腸から吸収されたのち,血液に よって全身の細胞に運ばれる。血液中のグルコースを血糖といい,血糖濃度は調節されて一定の 範囲に保たれている。
問1 下線部血糖濃度について,血糖濃度が低下した時に体内で生じる反応として適切なもの を,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 血液中のグルコースの細胞内への吸収が促進される。血液中のグルコースの細胞内への吸収が促進されるのは、血糖濃度が高いときにインスリンのはたらきで起こる反応です。血糖濃度が低下したときの反応ではありません。
- 2 肝臓のグリコーゲンの分解が促進される。血糖濃度が低下すると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンの分解が促進され、グルコースが血液中に放出されて血糖濃度が回復します。
- 3 脳の活動が盛んになり,代謝活動が活発になる。血糖濃度が低下すると、むしろ脳への糖の供給が不足し、集中力の低下などが起こりやすくなります。脳の活動が盛んになるという記述は誤りです。
- 4 糖尿(尿に含まれる糖)が排出される。糖尿(尿に糖が含まれる状態)は、血糖濃度が高くなりすぎて腎臓で再吸収しきれなくなったときに起こる現象で、血糖濃度が低下したときの反応ではありません。
解説
正解は2です。血糖濃度が低下すると、すい臓から分泌されるグルカゴンなどのはたらきにより、肝臓に蓄えられているグリコーゲンの分解が促進され、グルコースが血液中に放出されて血糖濃度が回復します。血液中のグルコースの細胞内への吸収が促進されるのは血糖濃度が高いときのインスリンのはたらきで、糖尿が排出されるのも血糖濃度が高すぎるときに起こる現象です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00019.htm)を加工して作成