問3 血糖濃度は食事や運動によってある程度変化するが,脳や内臓の一部で感知され,…
(5 ・6 のどちらか1 題を選び解答する) ヒトの体内環境について,問1 ~問5 に答えよ。 免疫には,複雑で様々なしくみがある。細菌などの異物が体内に侵入すると,感染症を引き起 こしたりする。それに対する免疫反応のひとつとして,体内に侵入した異物や病原体に白血球が はたらいて抗体をつくり,病原体を排除したりする。この免疫反応で活性化したB細胞などの一 部は体内に残り,次に同じ病原体が侵入すると,すばやく増殖して抗体を急速かつ大量につく り,病原体を排除する。このような反応により,発症が予防されたり,発症しても症状が軽くす んだりする。 ヒトの体内では,血液が循環して体内環境をほぼ一定に保っている。その血液に含まれるグル コースは血糖と呼ばれ,生命活動の主要なエネルギー源となっている。
問3 血糖濃度は食事や運動によってある程度変化するが,脳や内臓の一部で感知され,ほぼ一 定の値に保たれている。血糖濃度を低下させるホルモンの名称とその主な作用についての組 合せとして正しいものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 ホルモンの名称:インスリン ホルモンの主な作用:血液中から組織の細胞へのグルコースの吸収を促進インスリンは組織の細胞へのグルコースの取り込みを促し、血糖濃度を下げます。名称と作用が一致しています。
- 2 ホルモンの名称:グルカゴン ホルモンの主な作用:肝臓においてのグリコーゲンからグルコースの生成を促進作用の説明は正しいのですが、それはグルカゴンの働きであり、血糖濃度を上げる方向にはたらきます。
- 3 ホルモンの名称:インスリン ホルモンの主な作用:肝臓においてのグリコーゲンからグルコースの生成を促進インスリンの作用ではありません。グリコーゲンからグルコースをつくらせるのはグルカゴンです。
- 4 ホルモンの名称:グルカゴン ホルモンの主な作用:血液中から組織の細胞へのグルコースの吸収を促進作用の説明はインスリンのものです。グルカゴンは血糖濃度を上げるホルモンです。
解説
正解は1です。血糖濃度を低下させるホルモンはインスリンで、すい臓のランゲルハンス島B細胞から分泌されます。インスリンは、血液中のグルコースを組織の細胞に取り込ませたり、肝臓でグリコーゲンとして蓄えさせたりすることで、血糖濃度を下げます。一方グルカゴンは同じすい臓から分泌されますが、肝臓のグリコーゲンをグルコースに分解して血液中に放出させるホルモンで、血糖濃度を上げる働きをします。二つは反対の働きをするので、名称と作用を取り違えないように整理しておきましょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成