問1 下線部細菌などの異物が体内に侵入すると,感染症を引き起こしたりするについて…
(5 ・6 のどちらか1 題を選び解答する) ヒトの体内環境について,問1 ~問5 に答えよ。 免疫には,複雑で様々なしくみがある。細菌などの異物が体内に侵入すると,感染症を引き起 こしたりする。それに対する免疫反応のひとつとして,体内に侵入した異物や病原体に白血球が はたらいて抗体をつくり,病原体を排除したりする。この免疫反応で活性化したB細胞などの一 部は体内に残り,次に同じ病原体が侵入すると,すばやく増殖して抗体を急速かつ大量につく り,病原体を排除する。このような反応により,発症が予防されたり,発症しても症状が軽くす んだりする。
問1 下線部細菌などの異物が体内に侵入すると,感染症を引き起こしたりするについて,感染 症が起こっているところの一部では,体内に入り込んだ異物を白血球が細胞内に取り込んで 分解・排除している。このようなしくみを何というか。次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 二次応答二次応答とは、同じ病原体が再び侵入した際に記憶細胞がすばやく反応して抗体を大量につくる反応のことで、白血球が異物を取り込んで分解するはたらきとは異なります。
- 2 食作用白血球が体内に侵入した異物を細胞内に取り込んで分解・排除するはたらきを食作用といいます。好中球やマクロファージなどが行う自然免疫の代表的な反応です。
- 3 抗原抗体反応抗原抗体反応とは、抗体が抗原(異物)と特異的に結びついて無毒化や排除を助ける反応のことで、白血球が異物を直接取り込んで分解する食作用とは仕組みが異なります。
- 4 日日和見感染症とは、免疫力が低下した人が通常は病気を起こさない弱い病原体によって発症する感染症のことで、異物を分解・排除するしくみそのものを指す語ではありません。
解説
正解は2です。白血球(好中球やマクロファージなど)が体内に侵入した細菌などの異物を細胞内に取り込んで分解・排除するはたらきを食作用といいます。感染症が起こっている部位でみられる、抗体を使わない自然免疫の代表的なしくみです。抗体を使う抗原抗体反応や、記憶細胞が関わる二次応答とは仕組みが異なる点に注意してください。免疫にはこのように複数の反応が組み合わさっていることを押さえておくとよいでしょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成