問3 熱い紅茶に少し温めた牛乳を入れてよく混ぜたところ,高温の紅茶と低温の牛乳は…
(1 ・2 のどちらか1 題を選び解答する) 熱の性質とエネルギーについて,問1 ~問5 に答えよ。 図1 は,熱い紅茶をカップに注いだときの様子を表している。カップに熱い紅茶を注ぐと,紅 茶の温度は少し冷め,カップは熱くなった。しばらくすると,紅茶とカップの温度は同じになっ た。このような状態のとき,紅茶とカップは熱平衡にあるという。 図1 熱平衡になるまでの間,高温の紅茶から低温のカップへ熱が伝わる。高温の物体から低温の物 体へ移る熱の伝わり方には「熱伝導」 「対流」 「熱放射」の3 つがある。次の表はそれぞれの熱の伝わ り方の具体的な例を示すものである。 表 熱の伝わり方 具体的な例 ア 水を入れた鍋を火にかけて温めたところ,鍋の水全体が温かく なった。 イ 熱い飲み物を容器に入れてしばらくすると,直接飲み物に触れて いない容器の外側の表面も温まる。 ウ 太陽の光を浴びて,身体が温かくなった。 容量(比熱)という。単位質量を1 g とした比熱容量(比熱)がc〔J/(g・K)〕の物質からできている 質量m〔g〕の物体の温度をT1〔K〕からT2〔K〕に上昇させるのに必要な熱量Q〔J〕は,次の式で 表される。 Q = mc(T2 - T1)
問3 熱い紅茶に少し温めた牛乳を入れてよく混ぜたところ,高温の紅茶と低温の牛乳は熱平衡 になって同じ温度になる。紅茶と牛乳の比熱容量(比熱)は水と等しいと仮定して,90 ℃の 紅茶と紅茶の1/2 倍の質量の牛乳を十分に混ぜて熱平衡になる温度を70 ℃にしたい。紅茶 に入れる前の牛乳の温度として最も適切なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 15 ℃15 ℃では、牛乳が得る熱量が多すぎて70 ℃になりません。
- 2 30 ℃20m=0.5m×(70-30) となり、式が成り立ちます。
- 3 45 ℃45 ℃では、牛乳が得る熱量が足りません。
- 4 60 ℃60 ℃では、牛乳が得る熱量がさらに足りません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2の30 ℃です。紅茶の質量をmとすると牛乳は0.5mです。紅茶が失った熱量は m×(90-70)、牛乳が得た熱量は 0.5m×(70-t) で、この2つが等しくなります。20m=0.5m×(70-t) から 40=70-t となり、t=30 ℃と求められます。比熱容量が同じなら、質量と温度変化の積で比べられます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成