問4 ミツルさんは,南房総市が抱える課題を解決するために,資料9 の「道の駅」を…
生活圏の調査と地域の展望に関して,問1 ~問4 に答えよ。 資料7 時間変動料金導入前後における東京湾横断道路(東京湾アクアライン)の通過所要時間 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 (時台) (分) 47 分 37 分 A B 800 円 社会実験前:最大64 分 社会実験中:最大54 分 最大損失時間 18 分 社会実験前 社会実験中 注)日曜日に千葉県から神奈川県方面への通行において実施 (第2 回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会資料により作成) 資料8 観光客の移動経路の変化の例 レジャー施設 社会実験前 レジャー施設 社会実験中 東京湾横断道路(東京湾アクアライン) 移動経路 注)・ 太線はレジャー施設を出発し,20~24 時にアクアラインを通行した県外在住者の移動経路 ・ 社会実験前は54 台,社会実験中は51 台の自動車を対象とした (第2 回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会資料により作成) 会話文 先 生:神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾横断道路(東京湾アクアライン) では,休日に激しい混雑が発生していたことから,通行料金を通行時刻により 変動させる「時間変動料金」を社会実験として上り線(千葉県から神奈川県方面) で実施していました。資料7 から,どのような問題が発生していて,どのよう な方法で混雑の緩和を図ったのだと思いますか。 ミツル:通常は18 分で通行できますが,64 分もかかる時間帯があるということは,渋 滞が発生していますね。社会実験では,通常800 円の通行料金を, X に することで通行する時間帯を分散させ,混雑の緩和を図っているのだと思いま す。 先 生:その通りですね。資料7 をみると,10 分程度所要時間が短縮された時間帯も あることから,混雑の緩和に一定の効果があったことがうかがえますね。 ミツル:混雑の緩和は南房総地域の観光にも良い影響を与えそうですね。 先 生:そうですね。資料8 を読み取ると,どんなことが分かりますか。 ミツル:観光客が移動する範囲が Y していることが分かります。半島状の地形の ため産業や生活環境の面で他地域より不利な状況にある南房総地域は,自動車 交通による他地域との交流に力を入れることが,地域振興に繋がりそうな気が します。 先 生:良い着眼点ですね。そのことについて調査するには,「道の駅」という施設とそ の取組について調べてみると良いですよ。 X Y A の時間帯は600 円, B の時間帯は1200 円 拡大 A の時間帯は600 円, B の時間帯は1200 円 縮小 A の時間帯は1200 円, B の時間帯は600 円 拡大 A の時間帯は1200 円, B の時間帯は600 円 縮小
問4 ミツルさんは,南房総市が抱える課題を解決するために,資料9 の「道の駅」を活用した地 域振興策を考えてレポートにまとめた。レポート中の課題A~Cのうち,Cの課題の解決策 として不適切なものを,あとの1 ~4 のうちから一つ選べ。
資料9 「道の駅」について ①道の駅の役割 「道の駅」は国土交通省が認可する道路施設で,地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場 をコンセプトに,日本全国に1200 か所以上設置されている。 駐車場とトイレが整備された 休憩施設があり,地域の情報 提供施設の役割も担う。 地域振興施設として地場産品 の販売も行われており,地域 住民のみならず,観光客にも 多く利用される。 ②南房総市の道の駅 南房総市には8 か所の道の駅があり,これは全国の市町村の中で最も多い。 白浜野島崎 和田浦WA・O! ハイウェイオアシス富楽里 とみうら 枇杷倶楽部 (南房総市ウェブサイトより作成) レポート 南房総市における「道の駅」を活用した地域振興策 ミツル
- 1 .南房総市が抱える課題A働ける場所が少ないため,若者の人口減少に繋がっている。B農水産物の付加価値が低いままで収益が上がらない。C観光客が特定の地域や観光施設に集中してしまう。1 収益率が一番高い道の駅だけを残して他の道の駅は廃止する。1か所に残すと集中がさらに強まり、課題Cの解決になりません。
- 2 道の駅を巡るスタンプラリーなどのイベントを開催する。スタンプラリーは複数の道の駅を巡らせる工夫にあたります。
- 3 花や景色を活かした回遊ルートの情報発信を道の駅で行う。回遊ルートの発信は、訪れる場所を広げる工夫にあたります。
- 4 各道の駅限定の商品を開発し,それぞれの道の駅で販売する。各駅限定の商品は、それぞれの駅に足を運ばせる工夫になります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。この問いは不適切なものを選ぶ形です。課題Cは観光客が特定の場所に集中してしまうことなので、解決には人の流れを分散させる工夫が要ります。ところが1は収益の高い道の駅だけを残す案なので、かえって集中を強めてしまい、解決策になりません。残る3つは、スタンプラリー、回遊ルートの発信、各駅限定の商品と、いずれも人の流れを分散させる工夫です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00019.htm)を加工して作成