問1 ハジメさんは,「自然災害における被害はどのように発生するのか」という問いを…
自然環境と防災に関して,問1 ~問4 に答えよ。
問1 ハジメさんは,「自然災害における被害はどのように発生するのか」という問いを立て,資 料1 ~資料3 を得た。これらの資料を読み取ったり,推察したりした内容として不適切なも のを,あとの1 ~4 のうちから一つ選べ。
資料1 リスクとハザード・曝 露・脆弱性の関連性 社会的・経済的な状況に 基づく自然現象による 悪影響の受けやすさ 「ハザード」や「曝露」, 「脆弱性」が高いほど, 「リスク(被害)」は高くなる 自然現象により影響を 受ける人口の割合 人々に悪影響を与える 自然現象(地震・暴風雨など) の規模や頻度 (国土交通省「国土交通白書2022」により作成) 資料2 ハジメさんが注目した国のリスク指標と曝露,脆弱性 注)リスク指標とは曝露と脆弱性を基に計算され,最高値は100 である。値が高いほど災害による危険が大きい。 (「World Risk Report 2023」などにより作成) 資料3 資料2 の範囲における火山活動,洪水,地震による災害の発生地点の分布 注)統計年次は,火山活動が2000 年~2016 年,洪水と地震が2010 年~2024 年である。これらの指標は,死者10 名以上,被災者100 名以上,非常事態宣言の発令,国際援助の要請のいずれか一つ以上をもたらしたものが該当 する。 (https://www.emdat.be/ などにより作成)
- 1 資料1 から,自然現象により影響を受ける人口や,社会的・経済的な状況によって各地の「曝露」や「脆弱性」には違いがあり,これに伴ってリスクも異なることが推察できる。曝露や脆弱性の違いがリスクの違いにつながる関係は資料1のとおりです。
- 2 資料2 から,日本とモザンビークを比べると,「曝露」は日本の方が高いが,「脆弱性」はモザンビークの方が高く,「リスク指標」はモザンビークの方が高いことが分かる。日本とモザンビークの数値の比べ方は資料2と合っています。
- 3 資料3 から,ドイツとフィリピンを比べると,フィリピンの方が発生した自然災害の種類は多いことが分かる。フィリピンのほうが災害の種類が多いことは分布図から読み取れます。
- 4 資料2 と資料3 から,日本とフィリピンはどちらも火山活動や洪水,地震による災害が発生しているが,日本の方が「脆弱性」が高く,「リスク指標」も高いことが分かる。脆弱性もリスク指標も、日本よりフィリピンのほうが高い値です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。この問いは不適切なものを選ぶ形です。資料2を見ると、日本の脆弱性は10.0、リスク指標は20.9であるのに対し、フィリピンは脆弱性54.9、リスク指標46.9と、いずれもフィリピンのほうが高くなっています。したがって日本のほうが高いとする4は当てはまりません。残る3つは、資料の数値や分布を正しく読み取っています。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成