問4 ミドリさんは,近年の研究では資料7 で示したように,さまざまな情報を基に自…
自然環境と防災に関して,問1 ~問4 に答えよ。 で示した地域の地形分類および1947 年と2019 年における建築物の立地 凡例 建築物 自然堤防 後背湿地 その他 水域 (「水害常襲地区におけるまちの変遷および人口減少時代の地区構造のあり方」により作成) 資料5 集落の様子 (「Google Earth」による) 会話文 ミドリ:資料3 で示した河川Aと河川Bの二つの河川にはさまれた地域を見てください。こ の地域は水害が多発してきたそうです。この地域にはどのような特徴がありますか。 サクラ:地域の大部分が堤防で囲まれており,1 河川による浸水被害を防ごうとしているこ とが分かります。 ミドリ:人々は水害から身を守るために地形をうまく活用して生活してきました。資料4 の 1947 年の図から地形と建築物の立地にはどのような関係があるか分かりますか。 サクラ:はい。2 建築物の多くが,自然堤防上に立地していることが分かります。 ミドリ:また,資料5 で示したように,この地域では昔から特徴的な家屋が見られます。ど のような特徴が読み取れますか。 サクラ:3 石垣を組んで土地をかさ上げし,洪水による浸水被害を軽減しようとしています ね。 ミドリ:近年では,周辺地域の都市化による人口増加が進んだことで,この地域も人口が増 加し,多くの建築物が建てられました。資料4 の1947 年と2019 年の図を比較して どのようなことが分かるでしょうか。 サクラ:新たに多くの建築物が建てられています。その多くは,4 比較的洪水被害のリスク が低い後背湿地ですね。 ミドリ:さらに詳しく調べてみると,近年この地域では盛土を行い,より洪水に強いまちづ くりをしているようです。 サクラ:地形と人々の暮らしの関係性についてよく分かりました。
問4 ミドリさんは,近年の研究では資料7 で示したように,さまざまな情報を基に自然災害に よる被害を予測しようとしていることを知った。ミドリさんは,資料8 と資料9 で示したA ~Cの範囲において,大雨が降った際の土砂災害発生リスクについて考察をしてア~ウの カードにその内容をまとめた。A~Cの範囲とア~ウのカードの組合せとして最も適切なも のを,あとの1 ~6 のうちから一つ選べ。
資料7 ■ある大学において研究されていることのまとめ 【STEP①】 気象に関する情報だけではなく,人口や 年齢層,土地利用,SNSでの投稿など さまざまな情報を集める。 【STEP②】 【STEP①】で集めたさまざまな情報を 重ね合わせて,どのような被害がどのよう な場所で発生するのかについて予測する。 (https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/article/2957.html により作成) 資料8 ある地域における3 次メッシュごとの75 歳以上人口(2020 年) 高位(245 人以上) 中位(74~244 人) 低位(74 人未満) 凡例 注)3 次メッシュとは,緯度・経度に基づいて一辺が約1 km の網の目に分けたものである。 (「jSTAT MAP」により作成) 資料9 資料8 と同範囲の陰影起伏図と道路,鉄道網 凡例 鉄道 高速道路 主な道路 (「地理院地図」により作成) カード ア イ ウ この範囲では,75 歳以上 人口は少ないものの土砂災害 発生の可能性があり,通過す る高速道路の寸断などによる 物流への影響も考えられる。 この範囲では,土砂災害に よる人的被害の可能性があ り,避難に時間がかかる高齢 者も多くいると考えられる。 この範囲では,土砂災害発 生の可能性は低いが,その他 の災害では,避難に時間がか かる高齢者が多いことを考慮 する必要がある。
- 1 A:ア B:イ C:ウ範囲Aは高齢者が多い場所なので、アの内容とは合いません。
- 2 A:ア B:ウ C:イどの範囲も、起伏と高齢者数の組合せが合っていません。
- 3 A:イ B:ア C:ウ起伏と75歳以上人口の分布を重ねると、イ・ア・ウの順になります。
- 4 A:イ B:ウ C:アAは正しいものの、BとCのカードが入れ替わっています。
- 5 A:ウ B:ア C:イ土砂災害の可能性が低い範囲がAには当てはまりません。
- 6 A:ウ B:イ C:アカードの内容と、2枚の図から読み取れる特徴が合いません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。カードイは土砂災害の可能性が高く高齢者も多いという内容なので、起伏があり75歳以上人口が高位の範囲Aにあたります。カードアは高齢者が少なく高速道路が通るという内容なので、山あいを高速道路が抜ける範囲Bです。カードウは土砂災害の可能性が低く高齢者が多いという内容なので、平坦で人口の多い範囲Cにあたります。2枚の図を重ねて読みましょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成