問4 アツキさんは,地理情報システム(GIS)の機能が社会でどのように活用されて…
注)建物に付された番号は以下の各施設に対応するものである。 旅館・ホテル 民宿・ゲストハウス ◎アクティビティ 食事・喫茶等 土産品店 (白川郷観光協会ホームページにより作成) 資料2 A (「地理院地図Vector」などにより作成) アツキ:1 西を地図の上にして表示することで,横長の印刷物として利用しやすくなって いると考えられます。 ヨシオ:2 信号機のある場所を示すことで,自動車を利用する観光客にとって,目的地ま での正確な距離が分からなくても,目印として利用しやすくなっていると考えら れます。 トシキ:3 観光施設に関する情報を示すことで,建物の位置だけでなく,その種類や見学 可能な施設であるかどうかが分かりやすくなっていると考えられます。 カイト:4 細かな道路を省略して表現することで,Aの範囲を散策する観光客にとって見 やすい地図となっていると考えられます。 (https://n-kishou.com/corp/news-contents/ume/images/191211/map.png により作成) 梅の開花が予想される日を,およそ15 日間隔で表現した等値線図である。この図から は,1 梅の開花予想日は,国内で最大3 か月以上の差があることが分かる。 資料8 都道府県別コメの収穫量(2019 年) 60(万t) (「作物統計調査」により作成) 都道府県別のコメの収穫量を円の大きさで示した図形表現図である。この図からは,2 コ メの収穫量は九州・四国地方よりも北海道・東北地方で多い傾向があることが分かる。 資料9 都道府県別人口密度(2020 年) 高位 低位 (https://www.kurashikiooya.com/2021/07/01/post-12702/ により作成) 都道府県別の人口密度を4 段階に分けて表示した階級区分図である。この図からは, 3 同じ階級に属する北海道と高知県の人口がほぼ同じであることが分かる。 資料10 鉄道による時間距離(2016 年) 4(時間) (https://www.nikkei.com/edit/interactive/rd/50shinkansen/chapter1.html により作成) 鉄道での移動にかかる時間の長さを,線の長さに置き換えたカルトグラム(変形地図)であ る。この図からは,4 札幌-稚内間の時間距離の方が,東京-大阪間の時間距離よりも長い ことが分かる。 注)資料7 ~資料10 については,地図の性質上,表示していない島嶼部がある。
問4 アツキさんは,地理情報システム(GIS)の機能が社会でどのように活用されているかに 興味をもち,資料11 を得た。会話文中の空欄 X に当てはまる文を示す記号と,空欄 Y に当てはまる地点の組合せとして最も適切なものを,あとの1 ~6 のうちから一つ 選べ。
資料11 ある地域における出発地から目的地に至る所要時間を示した経路図 8 分 8 分 2 分 (「地理院地図Vector」により作成) 会話文 アツキ:先生,GISの活用事例について勉強していたら,「ネットワーク解析」という 機能があることが分かりました。これはどのような機能なのでしょうか。 先 生:出発地から目的地に至る複数の経路の中から,最適な経路を探索することがで きる機能です。資料11 中のSは出発地,Gは目的地を示しており,A~Cは 候補となる経路上の通過地点を示しています。区間ごとの所要時間も示されて おり,たとえばS-A間の所要時間は8 分です。その他の区間もよく見てみる と,何か気付くことはありませんか。 アツキ: X ことが分かります。 先 生:よく気付きましたね。これは,ネットワーク解析では制限速度や信号機の数, 渋滞の発生状況などを考慮して,最適となる経路を分析するためです。 アツキ:資料11 では,SからGまでの四つの経路がありますね。そのうち所要時間が 最小になる経路は,このネットワーク解析によると,S- Y -Gだと思 います。 先 生:そのとおりです。このようなネットワーク解析機能を搭載したカーナビゲー ションシステムに,私もよくお世話になっています。他にも,宅配便の効率的 な配達ルートを設定する際などに活用されていますよ。 アツキ:GISの持つ機能が,私たちの日常生活を支えてくれているのですね。 X に当てはまる文 ア 距離が短くても所要時間が長くなる区間と,距離が長くても所要時間が短くなる区間が ある イ 距離が長い区間ほど,所要時間が長くなる
- 1 X:ア Y:A-BXは正しいものの、合計の所要時間が最小になる経路ではありません。
- 2 X:ア Y:A-C距離と時間は比例せず、A、Cを通る経路の合計が最小になります。
- 3 X:ア Y:BBだけを通る経路は、合計の所要時間が長くなります。
- 4 X:イ Y:A-B距離が長いほど時間も長いとはいえず、経路の選び方も違います。
- 5 X:イ Y:A-C経路は正しいものの、距離と所要時間は比例していません。
- 6 X:イ Y:BXもYも、資料11から読み取れる内容と合いません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。資料11の経路図を見ると、地図上の距離が短くても所要時間の長い区間があり、逆に長くても短い区間もあります。これは制限速度や信号機、渋滞などが影響するためで、Xにはアが当てはまります。また4つの経路の所要時間を足し合わせて比べると、SからA、Cを通ってGに至る経路が最も短くなるので、YにはA―Cが当てはまります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成