問2 アカネさんたちは,国境を越えて広がる大気汚染について興味をもち,資料4 ~…
地球的課題と国際協力に関して,問1 ~問4 に答えよ。
問2 アカネさんたちは,国境を越えて広がる大気汚染について興味をもち,資料4 ~資料6 を 得た。会話文中の空欄 X , Y に当てはまる語の組合せとして最も適切なもの を,あとの1 ~4 のうちから一つ選べ。
資料4 ヘイズに見舞われるシンガポールの様子(2015 年9 月) シンガポール スマトラ島 ヘイズは火災によって生じた煙が風によって運ばれ,大気汚染や視界悪化を招く環境 問題のこと。背景のビルがはっきり見えず,人々はマスクをしている。ヘイズが原因で 学校が休みになったこともある。 (https://www.bloomberg.com/news/articles/2015-09-24/singapore-covered-in-haze-as-government-says-condition- to-worsen#xj4y7vzkg などにより作成) 資料5 スマトラ島における天然林の分布の変化 天然林 1985 年 2016 年 (https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3801.html により作成) 資料6 開拓後に火災が生じる仕組み 注)泥炭湿地林とは枯れた植物が水に浸かったまま分解せずに堆積した土壌の上に成立する森林。 (https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3801.html により作成) 会話文 アカネ:ヘイズが深刻化している原因は何なのでしょう。 ル リ:煙の発生元であるスマトラ島を例に挙げると,資料5 から,天然林面積が減少 してきたことが分かります。これらの森林を切り拓く目的として多いのは, X の造成のためで,その際に行われる野焼きが火災につながるそうです。 アカネ:近年は泥炭湿地林も野焼きの対象となっていると聞きました。泥炭湿地林はこ れまで開拓の対象となってこなかった土地です。どのようにして開拓が進めら れてきたのでしょうか。 ル リ:資料6 から,泥炭湿地林に人工の排水路が作られるようになったことが分かり ます。この排水路が地下水位の Y と土地の乾燥化を進め,野焼きの後に 地中に残った火種が人の手を離れて広がり,火災に発展していると考えられます。 アカネ:人の手による土地の改変が,ヘイズという環境問題を生み出す要因となったと いうことですね。ヘイズは国境を越えて広がるものであり,解決のためには国 を越えた取組が必要になってくると考えられますね。
- 1 X:ダム Y:上昇開拓の目的も、排水路が地下水位に与える影響も合いません。
- 2 X:ダム Y:低下地下水位の変化は正しいものの、目的はダムではありません。
- 3 X:プランテーション Y:上昇排水路をつくれば水が抜けるので、地下水位は上がりません。
- 4 X:プランテーション Y:低下プランテーションの造成が目的で、排水路が地下水位を下げます。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。スマトラ島で天然林が切り開かれる目的として多いのは、アブラヤシなどを大規模に栽培するプランテーションの造成です。ダムのためではありません。また資料6のように泥炭湿地林に人工の排水路をつくると、水が抜けて地下水位が低下し、土地が乾きます。その乾いた泥炭に火種が残って広がることが、ヘイズにつながる火災の原因になります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成