ソクマル高卒認定(地学基礎)

問3 下線部海溝に沈み込むプレートの運動によって,断層や褶曲がつくられるについて…

地層について科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 堆積構造について議論している場面 Mさん:図1 の地層には,PとQの境目の丸で囲んだ部分に不思議な模様が見られますね。 図1 荷重痕 (産業技術総合研究所地質調査総合センターのWeb サイトより) 先 生:これは,荷重痕と呼ばれる堆積構造です。上の地層が重なった時に,下の泥層がまだ十 分に固まっておらず,泥が浮き上がってこのような模様ができたと考えられています。 垂れ下がっているPが新しい地層,立ち上るQが古い地層になります。 Mさん:堆積構造によって地層の新旧判定ができるのは重要ですね。褶 曲によって地層の上下 が逆転している場合もあるので,地層がどのような順に堆積したのかを決めるのに役立 ちそうです。 先 生:荷重痕のほかにも地層の新旧判定ができる堆積構造として,斜交葉理(クロスラミナ)や 級化層理があります。 Mさん:堆積構造ができる過程を調べれば,堆積した時の環境も推測できそうですね。 ⒜ 先 生:地質構造を知るために,特に地層の対比と上下判定を慎重に行う必要がありますね。 図2 は,褶曲の図です。褶曲構造の,上に凸の部分を背斜,下に凸の部分を向斜と呼び ます。また,背斜の最高点が続く方向を背斜軸,向斜の最低点が続く方向を向斜軸と呼 びます。図3 は,ある地域の地層を真上から見た様子を表したものです。この地域に分 布する地層は褶曲した後,侵食されて水平な地表になっています。そのため,同じ地層 が繰り返し出現しています。 背斜 新 旧 向斜 図2  褶曲(断面図) C ⇄ ⇄ ⇄ ⇄ ⇄ B E B C D A ⇄ ⇄ ⇄ ⇄ ⇄ D C N 褶曲軸X 褶曲軸Y 図3  ある地域の地層を真上から見た図 Mさん:日本列島では,断層と褶曲が随所に見られますね。でも,それはなぜでしょうか。 先 生:日本列島では,海溝に沈み込むプレートの運動によって,断層や褶曲がつくられるから です。それに伴って地表に起伏が大きくなってできた山地が見られます。図4 は,ある 地域の断層を横から見て模式的に表した図です。この図の断層K-K’ が,山地と平野 の境界になっています。山地と平野の両方に見られる粘土層中には,広域的な地層の対 比に使われる特徴的な火山灰層が見つかるので,両方の粘土層が同じ地層だと分かりま す。 砂礫層 粘土層 火山灰層 K 1000 m 0 m -1000 m ア ア イ イ K’ 標 高 図4  ある地域の断層の模式図
問3 下線部海溝に沈み込むプレートの運動によって,断層や褶曲がつくられるについて,図4 の断層の名称とその形成時に大地に加わる力の向きの組合せとして最も適当なものを,次の 1 ~4 のうちから一つ選べ。ただし,大地に加わる力の向きは図4 の矢印ア,イから選べ。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は1です。図4では、断層面が斜めになっていて、断層面の上側に載っている左の地塊がずり上がり、山地になっています。上側の地塊がずり上がる断層を逆断層といいます。逆断層は、大地が両側から押し縮められるときにできますので、加わる力は内向きに押し合うアの矢印です。これに対して正断層は、上側の地塊がずり落ちる断層で、大地が両側へ引き伸ばされるときにできます。日本列島のように海溝でプレートが沈み込む場所では、押し縮める力がはたらくため逆断層が多く見られます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00019.htm)を加工して作成

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