問3 黄砂の元となる砂塵が舞い上がった日数と日本での黄砂観測日数について,図2 …
黄砂について科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 黄砂について調べている場面 Pさんは,黄砂が観測されたというニュースを見て,日本で黄砂が観測される時期や,黄砂が どこから来るのかについて調べてみた。 <調べたこと> 日本では主に冬から春にかけて黄砂が観測され,特に春に多く観測される。一方,夏になると 観測されない。日本で観測される黄砂は,大陸内部の砂漠や黄土高原で巻き上げられた粒子が, 上空の偏西風によって移動してきたものである。 (北緯) (東経) 図1 大陸からの黄砂の経路を示す地図 (気象庁のWeb サイトより作成) Pさんがインターネットで調べたところ,全国11 地点(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大 阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇)で行われていた気象庁の目視観測は,東京・大阪を除い て2024 年3 月26 日で終了したとのことだった。Pさんは,調べて分かった黄砂に関する情報を 表や図にまとめた。 表1 2023 年の黄砂観測日および観測地点の表(気象庁のWeb サイトのデータより作成) 観測された 日付 観測地 点数 観測された地点 札幌 仙台 東京 新潟 名古屋大阪 広島 高松 福岡 鹿児島那覇 2023/3/24 ○ 2023/4/12 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2023/4/13 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2023/4/14 ○ ○ ○ 2023/4/16 ○ 2023/4/21 ○ 2023/4/22 ○ 2023/5/22 ○ ○ ○ ○ ○ 2023/5/23 ○ ○ ○ ○ 2023/11/23 ○ 2023/11/24 ○ 2023/11/28 ○ 2023/12/7 ○ 2023/12/8 ○ ※日本のいずれかの地点で黄砂が観測されている日数を,黄砂観測日数とする。 おいて,1961 年から2005 年までに,黄砂の元 となる砂 塵が舞い上がった日数の経年変化 図3 日本における1970 年から2023 年までの 黄砂観測日数 (Wu et al., 2018 より作成)
問3 黄砂の元となる砂塵が舞い上がった日数と日本での黄砂観測日数について,図2 と図3 から判断できる過去の様子について述べた文として最も適当なものを,次の1 ~4 のうちか ら一つ選べ。
- 1 1970 年代から2000 年代初頭にかけて,砂塵が舞い上がった日数も日本での黄砂観測日数も減少傾向にあった。日本での観測日数には、減少の傾向が見られません。
- 2 1970 年代から2000 年代初頭にかけて,砂塵が舞い上がった日数は減少傾向にあったが,日本での黄砂観測日数に減少傾向は見られなかった。砂塵の日数は減っていますが、日本での観測日数は減っていません。
- 3 1970 年代から2000 年代初頭にかけて,砂塵が舞い上がった日数も日本での黄砂観測日数も増加傾向にあった。砂塵が舞い上がった日数は、増える方向には進んでいません。
- 4 1970 年代から2000 年代初頭にかけて,砂塵が舞い上がった日数は増加傾向にあったが,日本での黄砂観測日数に増加傾向は見られなかった。砂塵が舞い上がった日数は、増える方向には進んでいません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。図2は大陸で砂塵が舞い上がった日数、図3は日本での黄砂観測日数を示しています。1970年代から2000年代初頭にかけて、砂塵が舞い上がった日数は減る方向に進んでいましたが、日本での観測日数にははっきりした減り方が見られません。これは、舞い上がる砂の量だけでなく、上空の風の強さや向きが日本への到達を左右するためです。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成