問3 下線部標高の高い場所や宇宙空間に望遠鏡を設置について,このような方法で天体…
宇宙の構造に関して科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 宇宙についての研究史 科学的な手法で宇宙空間内の天体の分布を初めて調べたのは,イギリスの天文学者のハーシェ ルといわれている。ハーシェルは様々な仮定を基に観測を行い,図1 のような恒星の分布図を完 成させた。恒星は直径約7400 光年,厚さ約2000 光年の凸レンズ状(円盤状)に分布し,その中心 は太陽であると考えたが,その後の観測結果などから,これには間違いがあることが分かってい る。 太陽 図1 恒星の分布から考えたハーシェルの宇宙の構造 現在の観測により,ハーシェルが観測できていたものは,太陽が含まれる数千億個の恒星の集 団の一部であることが分かっている。今も様々な研究機関や天文台は,標高の高い場所や宇宙空 間に望遠鏡を設置したり,より大きなレンズを持つ望遠鏡を作成したりするなど工夫して観測し ている。 しかし,どんなに観測技術が向上しても,光が進む速度が有限であることから,観測可能な範 囲は限られる。 ⒜ ⒝ ⒞
問3 下線部標高の高い場所や宇宙空間に望遠鏡を設置について,このような方法で天体を観測 する理由として適当でないものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 大気による恒星の光の吸収を避けるため。大気は特定の波長の光を吸収するため、宇宙空間からの観測が有利です。
- 2 大気中の火山灰など微粒子の影響を避けるため。火山灰などの微粒子は光をさえぎるので、避ける理由になります。
- 3 人間の生活による光の影響を避けるため。まちの明かりは暗い天体の観測をさまたげるので、避ける理由になります。
- 4 恒星との距離が近づくので光がすぐ届くため。恒星までは何光年もあり、上空へ上がっても距離はほとんど変わりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。標高の高い場所や宇宙空間に望遠鏡を置くのは、地球の大気やまちの明かりの影響を減らすためです。恒星までの距離は何光年もあるので、数百キロメートル上空に上がったところで距離はほとんど変わりません。したがって、4の「恒星との距離が近づく」という理由は適当ではありません。1の大気による吸収、2の微粒子の影響、3の光害は、いずれも実際の理由です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成