問4 今回の実験で,結果とそこから考えられることについて述べた文として誤っている…
海洋の層構造について科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 実験の方法と結果について考える場面 太 朗:今年の夏は海に行ったけど,海水がぬるかったよ。 花 子:今年はとても暑かったもんね。海水も太陽光の影響で温まるんだね。 太 朗:海の中の水温の分布ってどうなっているんだろう。 先 生:水槽を使って実験してみましょうか。 30 cm <実験1 > ① 水槽に20 ℃の水を深さ30 cm になるまで入 れる。 ② ヒーターで水槽の上部を約15 分間温める。 ③ 各深さでの水温を測定する。 結果1 花 子:これくらいの水槽だと10 分くらいで全体が温まってくると思いましたが,15 分経って も下の方は温まらないですね。 先 生:水槽の中で何が起こっているか考えてみましょう。 花 子:海洋が太陽から受ける熱の量や,表層の海水をかき混ぜる風の強さとかかな。 太 朗:夏は太陽から受ける熱の量は多いし,日本周辺の中緯度では冬は夏よりも風が強いよね。 先 生:それらの条件を実験1 と組み合わせて確かめてみましょう。 <実験2 >実験1 に対して,ヒーターの温度を上げる。 <実験3 >実験1 に対して,ヒーターの温度は変えずに,表面の水をガラス棒でかき混ぜる。 <実験の想定> ○ 実験1 と実験2 の対比では,実験1 が冬,実験2 が夏を想定している。 ○ 実験1 と実験3 の対比では,実験1 が夏,実験3 が冬を想定している。 実験2 の結果を結果2 ,実験3 の結果を結果3 とし,表のようにまとめた。
問4 今回の実験で,結果とそこから考えられることについて述べた文として誤っているもの を,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
| 深さ(cm) | 0 | 5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 水温(℃) | 42.3 | 34.2 | 20.8 | 20.3 | 20.0 | 20.0 | 20.0 |
- 1 結果1 と結果2 より,冬よりも夏のほうが,水温躍層の水温変化は大きくなる。夏のほうが水温躍層での水温変化が大きいという読み取りは正しいです。
- 2 結果1 と結果3 より,夏よりも冬のほうが,表層混合層と水温躍層を合わせた厚さは厚くなる。かき混ぜられる冬のほうが層が厚くなることは結果と合っています。
- 3 結果1 と結果2 より,冬よりも夏のほうが,表層混合層と水温躍層を合わせた厚さは薄くなる。夏は厚くなるので、薄くなるという説明が誤りになります。
- 4 結果1 と結果3 より,夏よりも冬のほうが,水温躍層の水温変化は小さくなる。冬のほうが水温変化が小さいことは結果から読み取れます。
解説
正解は3です。この問いは誤っているものを選ぶ形です。結果1と結果2を比べると、夏を想定した実験2では表面が強く暖められ、水温が大きく変わる層が深くまで広がります。つまり表層混合層と水温躍層を合わせた厚さは夏のほうが厚くなるので、薄くなるとする3が誤りです。残る3つは、夏と冬の水温の変化の仕方を正しく述べています。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成