問1 地震発生から観測点にP波及びS波が到達するのにかかった時間をそれぞれTp,…
地震に関する問1 ~問4 に答えよ。 規模の大きな地震が起こると,その前後に周辺でも地震が起こることがある。これらの地震活 動の中で,一番規模の大きな地震を本震という。図1 は1995 年1 月17 日に起きた兵庫県南部地 震の本震の震央(☆)とその後に起きた地震の震央( )の分布である。表1 は地震後の規模別発生 回数を示している。 図1 兵庫県南部地震とその後に起きた地震の震央の分布 (防災科学技術研究所のWeb サイトにより作成) 表1 兵庫県南部地震と一連の地震の規模別発生回数 (気象庁Web サイトより)
問1 地震発生から観測点にP波及びS波が到達するのにかかった時間をそれぞれTp,Ts とし たとき,初期微動継続時間を表した式として最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ 選べ。
| M 2.0 ~M 2.9 | M 3.0 ~M 3.9 | M 4.0 ~M 4.9 | M 5.0 ~ | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 月 | 789 | 169 | 41 | 6 | 1005 |
| 2 月 | 146 | 16 | 2 | 1 | 165 |
| 3 月 | 58 | 6 | 0 | 0 | 64 |
| 4 月 | 40 | 1 | 1 | 0 | 42 |
| 5 月 | 22 | 8 | 2 | 0 | 32 |
| 6 月 | 25 | 6 | 0 | 0 | 31 |
- 1 Tp ÷ Ts割り算では時間の差になりません。また比をとっても継続時間は求まりません。
- 2 Ts ÷ Tp割り算では時間の差になりません。求めたいのは二つの到達時刻の間隔です。
- 3 Tp - Ts引く順序が逆です。S波の方が遅く届くので、この式では負の値になってしまいます。
- 4 Ts - TpS波の到達時間からP波の到達時間を引いた差が、初期微動継続時間です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。表はこのページに組み直して載せています。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。初期微動継続時間とは、先に届くP波による小さなゆれが始まってから、遅れて届くS波による大きなゆれが始まるまでの時間のことです。P波の到達にかかった時間がTp、S波がTsですから、その差であるTs−Tpが初期微動継続時間になります。S波の方が遅く届くのでTsの方が大きく、引く順序を逆にすると負の値になってしまいます。この時間は震源までの距離に比例するので、震源の位置を求めるのに使われます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00011.htm)を加工して作成