問3 下線部深成岩はSiO2 が多ければ白っぽくなり,少ないと黒っぽくなる傾向が…
火成岩の分類に関する問1 ~問4 に答えよ。 図1 は火成岩を組織の違いから火山岩と深成岩の2 つに分け,造岩鉱物の種類と含有量を示し たものである。化学組成の中でSiO2 は最も多く含まれているため,その割合を火成岩の分類の 基準としている。特に,火山岩は鉱物の結晶が小さく,鉱物の割合を調べるのが難しいため,分 類するのにSiO2 の量を使っている。深成岩はSiO2 が多ければ白っぽくなり,少ないと黒っぽく なる傾向がある。表1 は代表的な深成岩の化学組成である。 図1 火成岩の分類 表1 代表的な深成岩の化学組成(質量%)
問3 下線部深成岩はSiO2 が多ければ白っぽくなり,少ないと黒っぽくなる傾向があるについ て,図1 では火成岩の色調を表す値として「色指数」を用いている。「色指数」とはどのような 値か。最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
| SiO2 の量(質量%) | 45AB | ||
|---|---|---|---|
| 火 山 岩 | 玄武岩 | 安山岩 | デイサイト・流紋岩 |
| 深 成 岩 | 斑れい岩 | 閃緑岩 | 花こう岩 |
| 主な造岩鉱物の量(体積%)100050 | かんらん石 | 斜長石角閃石輝石 | 石英カリ長石黒雲母 |
| 色指数(%) | 約70約35約10その他 |
| SiO2 | TiO2 | Al2O3 | Fe2O3 + FeO | MgO | CaO | Na2O | K2O | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 斑れい岩 | 50.51 | 2.63 | 13.45 | 11.37 | 7.41 | 11.18 | 2.28 | 0.49 |
| 閃緑岩 | 59.20 | 0.70 | 17.10 | 7.10 | 3.70 | 7.10 | 3.20 | 1.30 |
| 花こう岩 | 72.20 | 0.32 | 14.60 | 2.40 | 1.00 | 1.70 | 2.90 | 4.50 |
- 1 岩石中に占める無色鉱物の割合(体積%)無色鉱物の割合では、色の濃さとの関係が逆になります。
- 2 岩石中に占める有色鉱物の割合(体積%)有色鉱物が占める体積の割合で、大きいほど黒っぽくなります。
- 3 岩石中に占めるケイ酸塩鉱物の割合(体積%)ケイ酸塩鉱物には無色鉱物も含まれ、色の指標にはなりません。
- 4 岩石中に占める造岩鉱物の割合(体積%)造岩鉱物全体の割合では、岩石の色を表すことができません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。表はこのページに組み直して載せています。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。色指数は、岩石にふくまれる鉱物のうち有色鉱物が占める体積の割合を表した値です。かんらん石・輝石・角閃石・黒雲母といった有色鉱物が多いほど岩石は黒っぽく見えるので、色指数が大きいほど黒っぽい岩石になります。1の無色鉱物の割合では、色の濃さとの関係が逆になってしまいます。色指数はSiO2の量とも結びついており、SiO2が少ない岩石ほど大きくなります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00009.htm)を加工して作成