問2 人類が掘削して調べたのは,大陸では深さ約12 km までであり,地球の半径…
地球の内部構造に関する問1 ~問4 に答えよ。 地球の内部について人類が掘削して調べたのはごくわずかな深さである。それより深いところ は直接見ることができないが,地震波の伝わり方を解析するなどして,地球が層構造を成してい ることが明らかになった。 地球の内部は構成する物質の違いによって,地殻,マントル,核の3 つの層に分けられてい る。地殻と,マントルの上部は,物質の違いだけではなく,物理的な性質の違いからリソスフェ アとアセノスフェアに分けられている。このうち,一方はプレートに相当する。 図1 のように,地球の体積の大部分を占めるマントルは場所によって温度や密度が違ってお り,内部の物質は対流している。アでは核から上昇流が生じており,プルームとよばれる。ま た,イでは沈み込んだプレートが核に向かって下降している。このような運動は地表の様子とも 大きく関わっている。 日本 ハワイ 図1 マントルでの対流の様子
問2 人類が掘削して調べたのは,大陸では深さ約12 km までであり,地球の半径の6400 km からするとわずかである。掘った深さの地球の半径に対する割合と,掘削で到達した部分の 名称の組合せとして最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 半径に対する割合:2 % 掘削で到達した部分の名称:地殻到達した部分は正しいのですが、12÷6400は約0.2%であって2%ではありません。
- 2 半径に対する割合:2 % 掘削で到達した部分の名称:マントル割合も名称も誤りです。割合は約0.2%で、12kmではまだ地殻の中です。
- 3 半径に対する割合:0.2 % 掘削で到達した部分の名称:地殻12÷6400は約0.2%で、大陸地殻は30kmほどあるため12kmではまだ地殻の中にあります。
- 4 半径に対する割合:0.2 % 掘削で到達した部分の名称:マントル割合は正しいのですが、大陸地殻は30km以上あるので、12kmではマントルに届きません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。掘った深さ12kmを地球の半径6400kmで割ると、12÷6400=0.001875となり、百分率にすると約0.2%です。2%にするには128kmも掘らなければならず、実際の値とは一桁違います。また大陸地殻の厚さはおよそ30kmから40kmありますので、12kmの深さではまだ地殻の中にとどまっており、マントルには届いていません。人類はまだ地球の表面のごく薄い部分しか直接調べられていない、ということが分かる数字です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00009.htm)を加工して作成