問3 エルニーニョ現象に伴う変化を述べた文として誤っているものを,次の1 ~4 …
エルニーニョ現象に関する問1 ~問4 に答えよ。 図1 は太平洋赤道域の表面海水温の変化である。図1 のグラフはA,Bの海域において,海水 温の平年との差を示したものである。これらによると図1 のAの海域である太平洋赤道域の東部 で海水温が平年より高い状態が続く期間があり,エルニーニョ現象と呼ばれている。 図2 は太平洋赤道域の平年の状態を示した模式断面図である。エルニーニョ現象のときには, 海上を吹く東寄りの風の変化も関係し,海洋表面の暖水の分布や雲の発生場所,深海からの冷水 の上昇が変化する。 A B 90E 120E 150E 150W 120W 90W 60W インドネシア ペルー 赤道 30N 30S ア イ ウ エ A -3 -2 -1 平年との 差(℃) B -1 図1 太平洋赤道域(A,Bの海域)の表面海水温の変化 (気象庁のweb サイトにより作成) 雲 インドネシア 暖水 冷水の上昇 東寄りの風 ペルー 図2 太平洋赤道域の平年の状態を示した模式断面図
問3 エルニーニョ現象に伴う変化を述べた文として誤っているものを,次の1 ~4 のうちから 一つ選べ。
- 1 太平洋赤道域の海上を吹く東寄りの風が平年より弱くなる。貿易風が弱まることが、エルニーニョ現象の始まりです。
- 2 太平洋赤道域で周囲より水温が高い暖水域が平年より東に広がる。暖かい水が東へ広がり、海面水温の分布が変わります。
- 3 太平洋赤道域東部の深海からの冷水の上昇が平年より強くなる。貿易風が弱まるので、冷水のわき上がりはむしろ弱まります。
- 4 海上における上昇気流の発生位置が変化し,日本でも異常気象が起こりやすい。雲のできる位置が変わり、日本の天候にも影響します。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。エルニーニョ現象のときは貿易風が弱まるため、南米沖で深海から冷たい水がわき上がる動きは、むしろ弱くなります。したがって平年より強くなるという3の記述が誤りです。1の貿易風が弱まること、2の暖水域が東へ広がること、4の上昇気流の位置が変わって日本にも影響が出ることは、いずれも正しい内容です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成