問4 境界面ウから下の砂層と泥層の互層は,地震や洪水時に大陸棚上から大陸斜面を海…
地層に関する問1 ~問4 に答えよ。 図1 はG君が地学の野外実習で観察した露頭のスケッチと堆積構造の写真である。露頭全体は 柔らかい地層で,主に砂でできていた。ここでは,泥やれきを含んだ堆積構造アやイが見られ た。特に堆積構造アは下層の縞模様が上層によって切断されていた。堆積構造イが見られる地層 は,下部から上部に向かって粒径が小さくなっている砂層であり,泥層との互層になっていた。 この地層は上の地層と違い大きく傾斜しており固かった。この砂層と泥層の互層の上には礫 れき を含 む水平な地層が見られ,ここを境界面ウとした。 堆積構造ア 堆積構造イ 50 cm 境界面ウ 砂層と泥層 の互層 図1 野外実習で観察した露頭のスケッチと堆積構造の写真
問4 境界面ウから下の砂層と泥層の互層は,地震や洪水時に大陸棚上から大陸斜面を海底谷に 沿って砕 さい 屑 せつ 物が水と混じって高速で流れ下り堆積することで形成される。この堆積物の名称 とそれを形成した流れの名称の組合せとして最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ 選べ。
- 1 堆積物の名称:タービダイト 流れの名称:混濁流(乱泥流)海底斜面を流れ下る混濁流が積もらせた地層がタービダイトで、砂と泥の互層になります。
- 2 堆積物の名称:タービダイト 流れの名称:火砕流堆積物の名称は正しいのですが、火砕流は火山の噴火で生じる高温の流れで、海底の流れではありません。
- 3 堆積物の名称:チャート 流れの名称:混濁流(乱泥流)流れの名称は正しいのですが、チャートは放散虫などの殻が積もってできた岩石で、互層をつくりません。
- 4 堆積物の名称:チャート 流れの名称:火砕流名称も流れも誤りです。ここで働いたのは海底を流れ下る混濁流で、できるのはタービダイトです。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。堆積物の名称はタービダイトです。地震や洪水をきっかけに、砕屑物が水と混ざって斜面を高速で流れ下り、深い海底に積もってできた地層をタービダイトといいます。粗い粒が先に沈むため、一回の流れごとに下が粗く上が細かい級化層理ができ、それが繰り返されて砂層と泥層の互層になります。流れの名称は混濁流(乱泥流)です。火砕流は火山の噴火で高温の火山灰や岩片が流れ下る現象、チャートは放散虫などの殻が積もってできた硬い岩石で、いずれも当てはまりません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成