問1 地層を観察する際に最も重要となる法則があり,それは「地層累重の法則」と呼ば…
地層に関する問1 ~問4 に答えよ。 図1 はG君が地学の野外実習で観察した露頭のスケッチと堆積構造の写真である。露頭全体は 柔らかい地層で,主に砂でできていた。ここでは,泥やれきを含んだ堆積構造アやイが見られ た。特に堆積構造アは下層の縞模様が上層によって切断されていた。堆積構造イが見られる地層 は,下部から上部に向かって粒径が小さくなっている砂層であり,泥層との互層になっていた。 この地層は上の地層と違い大きく傾斜しており固かった。この砂層と泥層の互層の上には礫 れき を含 む水平な地層が見られ,ここを境界面ウとした。 堆積構造ア 堆積構造イ 50 cm 境界面ウ 砂層と泥層 の互層 図1 野外実習で観察した露頭のスケッチと堆積構造の写真
問1 地層を観察する際に最も重要となる法則があり,それは「地層累重の法則」と呼ばれてい る。この法則を説明した文として最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 地層は下から上に堆積していくため,地層の逆転がない場合は,新しい地層が上位に重なる。逆転がなければ、上にある地層ほど新しいという法則です。
- 2 堆積物は上に重なるものの重さで圧縮・脱水され,さらに粒子間に新しい鉱物ができ固結する。堆積物が押し固められる、続成作用の説明です。
- 3 離れた地域の地層でも,化石や火山灰から,それらが同じ時代の地層であることが確かめられる。離れた地層を結びつける、地層の対比の説明です。
- 4 水流の強い場所では大きな粒子が堆積し,水流の弱いところでは小さな粒子が堆積する。水流の強さと、堆積する粒の大きさの関係です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。地層累重の法則とは、地層は下から上へ順に積み重なるので、逆転していなければ上にあるものほど新しい、という決まりのことです。2は続成作用、3は地層の対比、4は水流の強さと堆積する粒の大きさの関係を述べたもので、いずれも別の内容になります。地層の新旧を考えるときの出発点になる法則で、野外の観察でもまずこれを確かめます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成