問4 岩石の密度を測定するときに,重さは秤 はかり で計測できるが,岩石は形が一…
火成岩の特徴や性質に関する問1 ~問4 に答えよ。 地学部員のY君は,放課後,顧問の先生と共に地学室の整理を行った。火成岩と分類された標 本棚の引き出しを開けるとラベルのない2 つの岩石が見つかった。これらの岩石(火成岩AとB) を調べると観察1 ~3 のような特徴を示していた。 【観察1 】 火成岩A 細粒で白っぽく,色の濃淡による縞模様が見られた(図1 ) 火成岩B 細粒でかなり濃い灰色がかった色をしていた(図2 ) 図1 火成岩A 図2 火成岩B 【観察2 】 岩石の密度を測ると,火成岩Aは2.50 g/cm3,火成岩Bは2.80 g/cm3 であった。 【観察3 】 岩石の一部を切断し,それを岩石薄片にして偏光顕微鏡で観察したところ図3 ,4 のような組 織が観察できた。 鉱物X 図3 火成岩Aの偏光顕微鏡写真 図4 火成岩Bの偏光顕微鏡写真 偏光顕微鏡写真の視野の直径は2 mm
問4 岩石の密度を測定するときに,重さは秤 はかり で計測できるが,岩石は形が一定ではないため体積 の測定には工夫が必要である。岩石の体積を測る方法として誤っているものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。ただし,岩石は完全に水没しているものとする。
- 1 ビーカーに水を満杯にし,岩石を入れてこぼれた水の重さから体積が求まる。こぼれた水の重さから、押しのけた水の体積が求められます。
- 2 水を十分に入れたビーカーを秤に乗せて重さを測る。次にビーカーの底に岩石を沈めた。このとき増えた重さから体積が求まる。底に置くと増えるのは岩石の重さで、押しのけた水の量ではありません。
- 3 バネばかりに岩石をつるし,岩石の重さを測る。次にこのまま岩石をビーカーの水の中に入れ,底につけないようにして測ると重さが減少した。この差から体積が求まる。浮力による重さの減りが、押しのけた水の重さにあたります。
- 4 水を入れたメスシリンダーの底に岩石を沈め,水の体積の増加分の目盛りを読み取ることから体積が求まる。水面が上がった分が、そのまま岩石の体積になります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。水を入れたビーカーを秤に乗せ、そこへ岩石を底まで沈めると、増える重さは岩石そのものの重さになります。押しのけた水の分ではないので、この方法では体積を求められません。1のこぼれた水の重さ、3の浮力による見かけの重さの減り、4の水面が上がった分は、いずれも押しのけた水の量を測っているので、体積が求められます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成