問2 岩石には様々な元素が含まれている。岩石の化学組成は,各元素の酸化物の形とし…
火成岩の特徴や性質に関する問1 ~問4 に答えよ。 地学部員のY君は,放課後,顧問の先生と共に地学室の整理を行った。火成岩と分類された標 本棚の引き出しを開けるとラベルのない2 つの岩石が見つかった。これらの岩石(火成岩AとB) を調べると観察1 ~3 のような特徴を示していた。 【観察1 】 火成岩A 細粒で白っぽく,色の濃淡による縞模様が見られた(図1 ) 火成岩B 細粒でかなり濃い灰色がかった色をしていた(図2 ) 図1 火成岩A 図2 火成岩B 【観察2 】 岩石の密度を測ると,火成岩Aは2.50 g/cm3,火成岩Bは2.80 g/cm3 であった。 【観察3 】 岩石の一部を切断し,それを岩石薄片にして偏光顕微鏡で観察したところ図3 ,4 のような組 織が観察できた。 鉱物X 図3 火成岩Aの偏光顕微鏡写真 図4 火成岩Bの偏光顕微鏡写真 偏光顕微鏡写真の視野の直径は2 mm
問2 岩石には様々な元素が含まれている。岩石の化学組成は,各元素の酸化物の形として表 す。火成岩AとBに最も多く含まれる化学成分として最も適当なものを,次の1 ~4 のうち から一つ選べ。
- 1 Na2ONa2Oは含まれますが、SiO2ほど多くはありません。
- 2 MgOMgOは黒っぽい岩石に多いものの、SiO2ほどではありません。
- 3 SiO2岩石の化学組成では、SiO2が最も多くを占めます。
- 4 Al2O3Al2O3も多い成分ですが、SiO2には及びません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3のSiO2です。地殻や火成岩をつくる鉱物の多くはケイ酸塩鉱物で、化学組成を酸化物の形で表すとSiO2が最も多くなります。白っぽい岩石では70%前後、黒っぽい岩石でも45%前後をSiO2が占めます。1のNa2O、2のMgO、4のAl2O3も含まれますが、SiO2ほど多くはありません。SiO2の量は、火成岩を分類するときの基準にも使われます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成