問4 文中の ア と イ に入る語句の組合せとして最も適当なものを,次の1 ~4…
地球の形や大きさに関する問1 ~問4 に答えよ。 地球の形や大きさは,紀元前から調べられていた。紀元前230 年ごろ,エラトステネスは,ナ イル川中流のシエネ(現在のアスワン)と,地中海沿岸のアレキサンドリアに関する次の二つの事 実を知り,図1 のようなモデルを考えて地球の大きさを計算した。 [1 ] 「シエネでは夏至の日の正午に深い井戸の底まで太陽光線が届く。」 [2 ] 「900 km 離れたアレキサンドリアでは,夏至の日の正午に太陽光線が地面に垂直な方向 より7.2°斜めに入る。」 また,18 世紀には,フランスの学士院による緯度差1°に対する子午線の長さの測量から,地 球の形は球ではなく ア 方向に膨らんだ回転楕円体に近いことがわかった。この測量では, 子午線の方向に移動しながら,星の高度が1°変化するまでの距離を測定した。極付近のほうが 赤道付近に比べて楕円の曲がりの度合いがゆるやかなため,極付近での星の高度が1°変化する までの距離は赤道付近に比べて イ 値であった。 北極 地球 の中心 アレキ 赤道 図1 エラトステネスが考えた地球と太陽光線の関係
問4 文中の ア と イ に入る語句の組合せとして最も適当なものを,次の1 ~4 のう ちから一つ選べ。
- 1 ア:赤道 イ:大きい自転の遠心力で赤道方向にふくらみ、曲がりのゆるやかな極付近では1°あたりの距離が長くなります。
- 2 ア:赤道 イ:小さいアは正しいのですが、曲がりがゆるやかな極付近では距離は小さくならず、むしろ大きくなります。
- 3 ア:極 イ:大きいイは正しいのですが、遠心力は自転軸から離れるほど大きいので、ふくらむのは極方向ではありません。
- 4 ア:極 イ:小さいアもイも誤りです。ふくらむのは赤道方向で、極付近での1°あたりの距離は大きくなります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。アには赤道が入ります。地球は自転による遠心力のため、赤道方向にわずかにふくらんだ回転楕円体に近い形をしています。イには大きいが入ります。本文にあるとおり、極付近のほうが楕円の曲がり方がゆるやかです。曲がりがゆるやかということは、同じ1°だけ星の高度を変えるために、より長い距離を移動しなければならないということです。したがって極付近での距離は赤道付近よりも大きくなります。この測量の結果は、地球が完全な球ではないことの証拠になっています。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00001.htm)を加工して作成