ソクマル管理栄養士

その後、しばらく通院を続けていたが、6か月後から来院しなくなった。5年後、体重…

K クリニックに勤務する管理栄養士である。患者は、48 歳、男性。会社員。28 歳頃から多量の飲酒習慣があり、急性膵炎の既往があった。脂質異常症はなかった。6か月前から軽度の腹痛を繰り返していたが、痛みが増強し急性期病院に入院した。アルコール性慢性膵炎(代償期)の急性増悪と診断され、内科的治療が行われた。症状は改善し、退院後に当院外来を紹介された。初回診察時に、患者は「治療を受けてだいぶ元気になりました。お腹が痛くなることがありましたが、今は症状はありません。」と話した。身長165 cm、体重54 kg、BMI 19. 8 kg/m2。空腹時の血液検査値は、血糖78 mg/dL、HbA1c 6. 0%、総コレステロール168 mg/dL、HDL コレステロール42 mg/dL、トリグリセリド135 mg/dL、アミラーゼ112 U/L(基準値:37~125 U/L)、CRP 0. 2 mg/dL。
その後、しばらく通院を続けていたが、6か月後から来院しなくなった。5年後、体重減少と泥状便が続くため再び来院した。本人によると、腹痛は消失しているとのことであった。アルコール性慢性膵炎(非代償期)と診断され、膵性糖尿病に対してインスリン療法が開始された。消化酵素薬を含む内服薬による治療で便の性状は軽快した。体重50 kg。空腹時の血液検査値は、血糖120 mg/dL、HbA1c 6. 3%、アミラーゼ48 U/L、CRP 0. 4 mg/dL。栄養食事指導を再開した際、患者は、「仕事の都合で飲酒を再開してしまっていましたが、1か月前から断酒をしています。今後は断酒指導を定期的に受けることにします。」と話した。表は、本人が持参した食事メモである。患者への助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

解説

正解は⑶です。非代償期では消化酵素の分泌が低下しますが、消化酵素薬によって便の性状が改善しているため、症状を見ながら脂肪の摂取量を少しずつ増やしていきます。過度な脂肪制限を続けると、体重減少や脂溶性ビタミンの不足を招くためです。代償期の制限とは方針が変わるという点が、この段階を理解する要点になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17056.html)を加工して作成

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