外来通院3か月後に、患者から「脂肪の多い食事をすると腹痛があるので、食事に気をつ…
K クリニックに勤務する管理栄養士である。患者は、48 歳、男性。会社員。28 歳頃から多量の飲酒習慣があり、急性膵炎の既往があった。脂質異常症はなかった。6か月前から軽度の腹痛を繰り返していたが、痛みが増強し急性期病院に入院した。アルコール性慢性膵炎(代償期)の急性増悪と診断され、内科的治療が行われた。症状は改善し、退院後に当院外来を紹介された。初回診察時に、患者は「治療を受けてだいぶ元気になりました。お腹が痛くなることがありましたが、今は症状はありません。」と話した。身長165 cm、体重54 kg、BMI 19. 8 kg/m2。空腹時の血液検査値は、血糖78 mg/dL、HbA1c 6. 0%、総コレステロール168 mg/dL、HDL コレステロール42 mg/dL、トリグリセリド135 mg/dL、アミラーゼ112 U/L(基準値:37~125 U/L)、CRP 0. 2 mg/dL。
外来通院3か月後に、患者から「脂肪の多い食事をすると腹痛があるので、食事に気をつけています。これまでは自宅で作った弁当を会社に持参していましたが、今後は昼食を同僚と近くの飲食店で食べたいと思っています。どのようなメニューを選ぶと良いでしょうか。」と相談があった。患者に適した主菜の例として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ ハンバーグひき肉を使い油で焼く料理で、脂肪が多くなります。
- ⑵ かれいの煮付け白身魚で脂肪が少なく、煮物のため油も使わない料理です。
- ⑶ さばの塩焼きさばは脂肪の多い青魚で、この患者には適していません。
- ⑷ 豚の生姜焼き豚肉を油で調理する料理で、脂肪の摂取量が多くなります。
解説
正解は⑵です。慢性膵炎では脂肪の摂取が腹痛を誘発するため、食材と調理法の両面から脂肪の量を抑えられる料理を選びます。かれいは白身魚で脂肪が少なく、煮物であれば調理に油も使いません。外食を選ぶ場面では、食材そのものの脂肪量と、揚げる・焼く・煮るといった調理法の両方を見て判断するという考え方を伝えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17056.html)を加工して作成