K 社健康保険組合の管理栄養士である。ある単身赴任者に対し、自炊支援を行うことに…
K 社健康保険組合の管理栄養士である。ある単身赴任者に対し、自炊支援を行うことになった。単身赴任者は、「市販の弁当とお酒を買って、夕食を済ませているうちに体重が増えました。自炊を始めてみましたが、思ったよりも時間がかかり、続ける自信がありません。」と話す。オペラント条件づけの負の強化子を取り除く支援である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 自炊の経済的メリットを伝える。経済的な利点を伝えるのは、望ましい結果を示す結果期待への働きかけです。
- ⑵ 時間短縮できる自炊の方法を紹介する。続けにくくしている「時間がかかる」という要因そのものを取り除く支援です。
- ⑶ 作った料理写真をSNSで家族と共有し、フィードバックを得るよう勧める。家族からの反応を得るのは、正の強化子を加える支援にあたります。
- ⑷ 自炊の実施有無と体重を、毎日記録するよう勧める。記録をつけるのはセルフモニタリングであり、強化子の操作ではありません。
- ⑸ 自炊しなかった日は晩酌をやめる、というルールを提案する。できなかった日に楽しみを減らすのは、罰を与える働きかけになります。
解説
正解は⑵です。負の強化子とは、行動を続けることを妨げる不快な要因を指します。この事例では「自炊に時間がかかること」がそれにあたるため、時間を短縮できる方法を紹介して負担そのものを取り除くことが、負の強化子を除去する支援になります。オペラント条件づけでは、行動の直後に何が起きると行動が増えるのか減るのかという観点で整理しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17056.html)を加工して作成