喫煙と疾病の罹患に関するあるコホート研究の結果を表に示した。交絡因子の影響は考え…
喫煙と疾病の罹患に関するあるコホート研究の結果を表に示した。交絡因子の影響は考えないものとする。この結果で示される喫煙と各疾病の罹患に関する説明である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い。関連の強さは相対危険で比べます。表では肺がんの相対危険のほうが大きくなっています。
- ⑵ 喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。同様に、脳卒中の相対危険は肺がんより小さく、関連はより弱いと判断されます。
- ⑶ 喫煙と疾病の罹患との関連は、COPD で最も弱い。COPDの相対危険は小さくありません。最も弱いとする根拠が表から得られません。
- ⑷ 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPD より少ない。減少する人数は寄与危険の大きさで決まり、脳卒中のほうがCOPDより多くなります。
- ⑸ 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、罹患者数が最も減少すると考えられる疾患は、虚血性心疾患である。寄与危険が最大の疾患であり、曝露を取り除いたときの罹患者数の減少も最大になります。
解説
正解は⑸です。この設問では、関連の強さを見る指標と、影響を取り除いたときに減る人数を見る指標を区別することが要点です。関連の強さは罹患率の比である相対危険で判断し、減少が見込まれる人数は罹患率の差である寄与危険に対象者数を掛けて考えます。表では虚血性心疾患の寄与危険が最も大きいため、罹患者数の減少も最大になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17056.html)を加工して作成