外傷後3日目の患者で、経腸栄養を開始できる状態にある。この時期の栄養管理として最…
外傷後3日目の患者で、経腸栄養を開始できる状態にある。この時期の栄養管理として最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 侵襲直後から目標量を一度に投与し、消耗を早く補う。急に増やすと消化管の負担や代謝の乱れを招きます。少量から段階的に増やします。
- ⑵ 血糖値は低下しやすいので、糖質を多めに投与する。侵襲時はカテコールアミンなどの働きで血糖はむしろ上昇します。方向が逆です。
- ⑶ 蛋白質の分解は抑えられるため、投与量を減らす。侵襲時は蛋白質の分解が進んで窒素出納が負に傾くため、必要量はむしろ増えます。
- ⑷ 腸を休ませるため、回復するまで絶食を続ける。絶食が続くと腸粘膜が萎縮します。使える状態なら早期に腸を使うことが勧められます。
- ⑸ 消化管が使えるなら、静脈栄養より経腸栄養を優先する。腸粘膜の萎縮と細菌の侵入を防ぐため、使えるなら腸を使うことが基本です。
解説
正解は⑸です。侵襲を受けたあとの栄養管理では、消化管が使える状態であれば静脈栄養より経腸栄養を優先します。腸を使わない期間が続くと腸粘膜が萎縮し、細菌が体内へ入り込みやすくなるためです。侵襲時はカテコールアミンなどの働きで血糖は上昇し、蛋白質の分解が進んで窒素出納は負に傾きます。投与量は少量から始めて段階的に増やし、消化管の負担と代謝の乱れを避けます。
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