細胞内の情報伝達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
細胞内の情報伝達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ インスリン受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。インスリン受容体は受容体自身がチロシンキナーゼ活性をもつ酵素共役型受容体です。
- ⑵ イノシトール三リン酸(IP3)は、ホスホリパーゼAの作用で生成される。IP3を生じるのはホスホリパーゼCです。ホスホリパーゼAは膜リン脂質からアラキドン酸などを遊離させる酵素です。
- ⑶ Gたんぱく質共役型受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ。Gたんぱく質共役型受容体は7回膜貫通型の構造をもち、三量体Gたんぱく質を介して情報を伝えます。
- ⑷ 甲状腺ホルモンの受容体は、細胞膜に存在する。甲状腺ホルモンは脂溶性で細胞膜を通過し、核内受容体に結合して遺伝子発現を調節します。
- ⑸ サイクリックAMP(cAMP)は、プロテインキナーゼC(PKC)を活性化する。cAMPが活性化するのはプロテインキナーゼA(PKA)で、PKCはジアシルグリセロールなどにより活性化されます。
解説
正解は⑶です。細胞膜の受容体は、7回膜貫通構造をもちGたんぱく質を介して情報を伝えるGたんぱく質共役型と、インスリン受容体のように受容体自身が酵素活性をもつ酵素共役型に大別されます。Gたんぱく質共役型では、アデニル酸シクラーゼが活性化されて生じたcAMPがプロテインキナーゼAを活性化する経路と、ホスホリパーゼCによって生じたIP3が小胞体からカルシウムを放出させる経路が代表的です。一方、甲状腺ホルモンやステロイドホルモンは細胞膜を通過し、核内受容体に結合します。
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