土砂災害の発生によって家屋の復旧が遅れており、今後さらに避難生活が必要になること…
土砂災害の発生によって家屋の復旧が遅れており、今後さらに避難生活が必要になることが避難者に説明された。避難所を開設してから5 日が経過しており、避難者の間で、家に戻れない不安と慣れない避難生活のストレスから、配食や洗濯場の順番を理由に口論が起こっていた。その日の午後、D さん(72 歳、男性)が「何度言ったらわかるんだ」と大声を出していた。避難所の看護師が近づくと、D さんの表情がこわばっており苛立っているのが分かった。このときの看護師のD さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 複数人で静かな環境に案内する。複数人で静かな環境に案内することで、刺激を減らし安全に配慮しながら気持ちを落ち着けやすくなります。
- ⑵ 大きな声で落ち着くように注意する。大きな声で注意することは、かえってD さんの興奮を強めてしまうおそれがあります。
- ⑶ 背後からゆっくりとタッチングを行う。背後からの急な接触は、興奮している人を驚かせ、かえって興奮を強めるおそれがあり避けるべきです。
- ⑷ 他の人も我慢しているのでD さんも我慢するよう説明する。我慢を強いる説明は、D さんの苛立ちに寄り添わない対応であり適切ではありません。
解説
正解は⑴です。D さんは避難生活のストレスの中で苛立ちが高まっており、まずは刺激の少ない静かな環境に移ってもらうことで気持ちを落ち着けやすくなります。複数人で対応することで、D さん自身にとっても看護師にとっても安全に配慮したかかわりができます。大きな声で注意することや、背後からの急な接触は、かえって興奮を強めるおそれがあり、他の人も我慢しているのだからと我慢を強いることも、D さんの苛立ちに寄り添った対応とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成