A さんは深い昏睡状態となり、四肢の冷感、チアノーゼ、喘鳴および下顎呼吸が出現し…
A さんは深い昏睡状態となり、四肢の冷感、チアノーゼ、喘鳴および下顎呼吸が出現してきた。医師は家族にA さんの死期が近いことを説明した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 足浴を行う。足浴も配慮の一つですが、この時期には家族と過ごせる環境を整えることのほうが優先されます。
- ⑵ 口腔内吸引を行う。口腔内吸引は本人への負担が大きくなるおそれがあり、この時期に優先される対応とはいえません。
- ⑶ 心肺蘇生の準備をする。延命処置を望まない意向が確認されており、心肺蘇生の準備は本人・家族の意向に沿わない対応です。
- ⑷ 家族と過ごせるよう居室を整備する。次の文を読み106~108 の問いに答えよ。A ちゃん(7 歳、女児)は両親と弟(2 歳)の4 人で暮らしている。下校中に転倒して右手を地面についた。夕食時に母親がA ちゃんの異変を感じ、A ちゃんに尋ねたところ「転んで肘が痛い」と話したため救急外来を受診した。その結果、利き腕である右側の上腕骨の骨折が判明したため、入院して直ちに全身麻酔下で内固定術を受け、fracture of humerusギプス固定された。死期が近い状況では、家族が本人のそばで過ごせる環境を整えることが最も大切な看護です。
解説
正解は⑷です。深い昏睡や下顎呼吸などがみられ死期が近いと判断される状況では、本人が安らかに過ごせるよう配慮しながら、家族が本人のそばで過ごせる環境を整えることが最も大切な看護です。事前に延命処置を望まない意向が確認されていることから、心肺蘇生の準備は本人・家族の意向に沿わない対応であり、足浴や口腔内吸引もこの時期の本人への負担を考えると、家族と過ごす時間を確保することより優先される対応とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成