A さんは症状が改善したので自宅へ退院することになった。A さんは病棟内をT 字…
A さんは症状が改善したので自宅へ退院することになった。A さんは病棟内をT 字杖で歩行し、ベッド周囲ではベッド柵につかまったり、床頭台に手をついたりして歩いている。A さんは「やっと家に帰れるので、家事を頑張りたい」と話している。A さんの夫は「また家の中で転ばないように、私にできることがあれば教えてほしい」と看護師に尋ねた。A さんの夫への提案で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 台所に厚いマットを敷く。厚いマットはかえってつまずきの原因になりやすく、転倒予防としては適切ではありません。
- ⑵ 廊下に足元灯を設置する。廊下に足元灯を設置することで夜間の足元が見えやすくなり、転倒予防につながります。
- ⑶ 室内にある家具を固定する。室内の家具を固定しておくことで、支えにした際に家具が動いて転倒するのを防げます。
- ⑷ 室内用スリッパを準備する。室内用スリッパは脱げやすく、かえって転倒のリスクを高めることがあります。
- ⑸ 室内用の車椅子を購入する。次の文を読み103~105 の問いに答えよ。A さん(102 歳、女性)は夫と死別した後、介護老人福祉施設に入所しており、息子夫婦が頻繁に面会に来ている。転倒による大腿骨骨折をきっかけに寝たきりになり、femoral fracture食事摂取量が低下した。A さんは「私はここで最期を迎えたい」と自分の気持ちを看護師に話した。看護師は、A さんが点滴や酸素吸入などの延命処置を希望しないことを確認した。医師は家族にA さんは老衰であるため回復の見込みが低いことを伝え、家族も延命処置は行わずに施設での看取りに同意した。現時点でT字杖により歩行できていることから、車椅子の購入は優先度の高い提案とはいえません。
解説
正解は⑵と⑶です。廊下に足元灯を設置することで夜間の移動時にも足元が見えやすくなり、つまずきや転倒を防ぎやすくなります。また、室内の家具を固定しておくことで、体を支えようとして家具につかまった際に家具が動いて転倒するのを防げます。台所に厚いマットを敷くことはかえってつまずきの原因になりやすく、室内用スリッパも脱げやすく転倒のリスクを高めることがあり、車椅子の購入は現時点でT字杖により歩行できていることからは優先度の高い提案とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成