2 週後の外来受診でA さんは「Basedow〈バセドウ〉病を知るほど怖くなって…
2 週後の外来受診でA さんは「Basedow〈バセドウ〉病を知るほど怖くなってきBasedow diseaseた。眼が出ることもあるって。最近、足がつることが多くてテニスもできていない。就職が決まったけど働くことができるのかしら。将来、結婚したり妊娠したりできるのかも心配」と思いを訴えた。看護師の返答で適切なのはどれか。
- ⑴ 「自宅療養が必要です」症状が安定していれば自宅療養が一律に必要というわけではありません。
- ⑵ 「眼が出ることはありません」眼球突出などの眼症状は一部の患者にみられることがあり、一律にないと断言することはできません。
- ⑶ 「妊娠、出産は避けてください」妊娠や出産は病状をコントロールしながら医師と相談のうえで検討できるものであり、一律に避けるべきとはいえません。
- ⑷ 「症状が落ちつけば運動できます」次の文を読み100~102 の問いに答えよ。A さん(68 歳、女性、事務員)は夫(74 歳、事務所長)と息子(39 歳、会社員)と3 人で暮らしている。現病歴: 2 か月前に自宅の廊下で転倒し、壁に右前額部をぶつけたが、そのまま様子をみていた。3 週前から軽い頭痛があり、左上下肢の脱力感と言葉が出にくいなどの症状が出現した。かかりつけの病院を受診し、慢性硬膜下血腫と診chronic subdural hematoma断され、入院して穿頭ドレナージ術を受けた。既往歴: 48 歳から 左変形性膝関節症で鎮痛薬を内服し、医師から体重コントローosteoarthritis of the left kneeルを指導されていた。58 歳から 高血圧症と脂質異常症のため内服治療中であった。hypertension dyslipidemia生活歴: 入院前の日常生活動作〈ADL〉は自立しており、左膝関節痛のため室内は壁や家具に手をついて移動し、外出時はT 字杖を使用していた。家事をしながら夫の事務所を手伝っていた。身体所見: 身長154 cm、体重72 kg。治療により症状が落ち着けば、運動を含めた日常生活を再開しやすくなることが期待できます。
解説
正解は⑷です。Basedow病は治療によって症状が落ち着けば、日常生活の制限は少なくなり、運動も再開できるようになることが期待できる疾患です。自宅療養が一律に必要というわけではなく、眼球突出(眼症)は一部の患者にみられうる症状であるため一律にないと断言することはできず、妊娠や出産についても、病状をコントロールしながら医師と相談のうえで検討できるものであり、一律に避けるべきと伝えるのは適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成