A さんの妊娠経過は順調で、妊娠38 週3 日に正常分娩で出産した。産褥経過と乳…
A さんの妊娠経過は順調で、妊娠38 週3 日に正常分娩で出産した。産褥経過と乳汁分泌は順調である。産褥4 日の退院指導の際に「産後の性生活について教えてほしい」と話す。A さんへの説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「コンドームは不要です」産後の感染予防や避妊の観点から、コンドームが不要と言い切ることはできません。
- ⑵ 「基礎体温を計測して避妊しましょう」基礎体温は産後の体調変化で乱れやすく、これだけに頼る避妊法は確実性に欠けます。
- ⑶ 「月経が再開しなければ妊娠しません」月経が再開する前に排卵が起こることがあり、月経がないことは妊娠しないことの保証にはなりません。
- ⑷ 「産後1 か月の健診までは性交渉は避けましょう」次の文を読み115~117 の問いに答えよ。A さん(24 歳、女性)は両親と3 人で暮らしている。会社員として働いているが、最近責任の大きな仕事が増えていた。仕事帰りにコンビニエンスストアでサンドイッチやおにぎりなどを買い込み、家族が寝た後に一気に食べるようになった。量が増えていき、食べた後に自ら嘔吐することを繰り返すようになった。過食嘔吐をやめられないことに悩み、クリニックを受診し、神経性過食症と診断された。bulimia nervosa来院時の身体所見: 身長155 cm、体重48 kg、体温36.4 ℃、血圧104/60 mmHg、脈拍66/分(不整)。検査所見: 赤血球400 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球6,300/μL、Na 135 mEq/L、K 2.7 mEq/L、Cl 98 mEq/L、AST 30 IU/L〈U/L〉、ALT 35 IU/L〈U/L〉、γ-GTP 29 IU/L〈U/L〉、血糖92 mg/dL。子宮や会陰の回復状態を産後1か月健診で確認するまでは、性交渉を控えることが望ましい対応です。
解説
正解は⑷です。産後は子宮や会陰の傷が回復途中であり、感染などのリスクを避けるため、産後1か月健診で経過が順調と確認されるまでは性交渉を控えることが一般的な指導です。月経が再開していなくても排卵が先に起こることがあるため妊娠する可能性はあり、基礎体温法だけに頼る避妊は確実とはいえません。感染予防や避妊の観点からもコンドームは不要とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成