A さんは妊娠39 週5 日、男児を経腟分娩で出産した。産褥1 日、体温37.1…
A さんは妊娠39 週5 日、男児を経腟分娩で出産した。産褥1 日、体温37.1 ℃、脈拍85/分、血圧110/75 mmHg である。子宮底の位置は臍下1 横指、中等量の血性悪露を認めるが、量は減少してきている。乳頭は乳管が左右共に2 本開口しており、にじむ程度の乳汁分泌を認める。A さんは「生理痛のような下腹部の痛みがありましたが、徐々に改善しています。お産のあとは尿意がなくて尿も出ている実感がなかったのですが、今は尿意があり排尿もしっかりあります」と話す。A さんに対するアセスメントで正しいのはどれか。
- ⑴ 異常な腹痛生理痛のような痛みは後陣痛として自然な経過であり、徐々に改善していることから異常な腹痛とはいえません。
- ⑵ 子宮の復古遅延産褥1日で子宮底が臍下1横指にあることは正常な復古の経過であり、遅延を示す所見ではありません。
- ⑶ 乳汁の分泌不良産褥1日ににじむ程度の乳汁分泌がみられることは正常であり、分泌不良と判断する所見ではありません。
- ⑷ 一過性の排尿障害次の文を読み112~114 の問いに答えよ。A さん(24 歳、初妊婦、事務職)は妊娠8 週であり、両親と3 人で暮らしている。パートナー(24 歳、大学院2 年生)は就職が決まっており、A さんと結婚する予定である。A さんは「特に朝の気持ち悪さがつらくて、あまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話す。妊娠経過は順調である。分娩直後に尿意がなかった状態は一過性の排尿障害としてよくみられ、その後回復していることから正しい所見です。
解説
正解は⑷です。分娩直後は麻酔や会陰部の損傷などの影響で、一時的に尿意を感じにくくなったり排尿しにくくなったりすることがあり、これは経過とともに改善する一過性の変化としてよくみられます。A さんも尿意がなかった状態から尿意と排尿がしっかり戻ってきており、正常な回復過程と考えられます。腹痛は後陣痛として軽快しつつあり、子宮底の高さや悪露の量、乳汁分泌もいずれも産褥1日の経過として正常な範囲です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成