A ちゃんの咳嗽は軽快し、全身状態も良好で退院が決定した。A ちゃんに学校での生…
A ちゃんの咳嗽は軽快し、全身状態も良好で退院が決定した。A ちゃんに学校での生活状況を確認すると「最近、喘息発作はなかったけど、体育の時は咳が出たり苦しくなったりすることが時々あった」と話した。そのため、A ちゃんと母親に、退院後も抗アレルギー薬の内服と副腎皮質ステロイド薬の吸入を続けるよう医師が説明した。看護師のA ちゃんに対する退院後の生活についての指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 「風邪が流行ったら学校を休みましょう」風邪の流行だけで一律に学校を休ませる必要はなく、症状の程度に応じて判断すべきであり、過度な行動制限にあたります。
- ⑵ 「咳が出なくなったら薬はやめましょう」咳が消えても気道の炎症は残っていることが多く、自己判断で薬をやめると発作の再燃につながるおそれがあります。
- ⑶ 「咳が出なくても体育の授業は見学しましょう」咳がないのに一律に見学させるのは過度な制限であり、体調を見ながら参加できる範囲で活動させることが望ましい対応です。
- ⑷ 「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」次の文を読み106~108 の問いに答えよ。A ちゃん(1 歳9 か月)は両親と保育所に通う姉のB ちゃん(3 歳)と4 人で暮らしている。A ちゃんは重症の仮死で出生し、脳性麻痺と診断されている。食事、排cerebral palsy泄、更衣は全介助である。食事はきざみ食を摂取しており、浣腸によって2 日に1 回排便がある。A ちゃんは全身の筋緊張が強く、肘関節と手関節は屈曲し、両下肢が交差し伸展する姿勢が多い。声かけやタッチングで笑顔がみられるが、発語はない。A ちゃんは月2 回の外来受診をしており、受診の際に母親が看護師に「A は食欲がありますが、時々むせてしまいます。日中は機嫌よく過ごすことが多いのですが、手足を突っ張らせて背を反り返ることがあり、夜眠らないことが時々あります」と話している。咳が続くという情報を担任と共有しておくことで、学校側が無理をさせず、必要な休息や対応を取りやすくなります。
解説
正解は⑷です。抗アレルギー薬の内服と吸入ステロイド薬は、症状がなくても医師の指示どおり継続することが治療の基本であり、自己判断でやめてはいけません。体育などの活動も、症状の程度を見ながら無理のない範囲で参加を続けることが望ましく、学校生活を過度に制限する必要はありません。学校で咳が続くときは担任に伝えてもらい、必要に応じて休息や吸入などの対応につなげられるようにしておくことが、日常生活を維持しながら安全に過ごすための適切な指導です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成