救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われたが、吸入後も呼吸数32/分、経皮的動脈血酸…
救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われたが、吸入後も呼吸数32/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉94 %(room air)だったため、入院することになった。入院後、鼻カニューレによる酸素投与と点滴静脈内注射が開始され、1 日3 回のステロイド薬の静脈内注射と1 日4 回の気管支拡張薬の吸入が開始された。翌日のバイタルサインは体温36.8 ℃、呼吸数22/分、心拍数94/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97 %(room air)で、酸素投与が中止された。聴診で喘鳴が聴取された。A ちゃんは「楽になった。お腹がすいた」などと勢いよく話し、笑顔が見られるようになった。このときのA ちゃんへの看護で適切なのはどれか。
- ⑴ 排痰を促す。喘鳴が残っていることから、気道内の分泌物を排出しやすくする排痰の援助が適切な看護です。
- ⑵ 胸式呼吸を促す。呼吸困難のある子どもには一般に腹式呼吸を用いることが多く、胸式呼吸を促すことは適切ではありません。
- ⑶ 水分摂取を制限する。気道分泌物を軟らかくし排出しやすくするためには、むしろ十分な水分摂取が勧められ、制限することは適切ではありません。
- ⑷ 食事はとろみ食にする。この場面では嚥下機能の低下は問題となっておらず、とろみ食への変更が必要な根拠は乏しいといえます。
解説
正解は⑴です。酸素投与が中止となり全身状態は改善していますが、聴診でまだ喘鳴が聴取されており、気道内に分泌物が残っていることがうかがえます。水分摂取を促すなどして分泌物を軟らかくし、体位を工夫して排痰を促すことが、この時期の看護として適切です。元気になった様子に油断せず呼吸状態の観察を続けることも大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成