本日A ちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夜「苦し…
本日A ちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夜「苦しくて眠れない」と訴え、母親とともに救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。救急外来受診時のバイタルサインは、体温36.6 ℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93 % であった。A ちゃんの気管支喘息の発作強度はどれか。bronchial asthma
- ⑴ 小発作小発作では喘鳴や陥没呼吸が軽度で、普段の会話や睡眠に大きな支障はきたさない程度とされ、苦しくて眠れないという本症例の状態とは異なります。
- ⑵ 中発作SpO2の低下や苦しくて眠れない様子、途切れ途切れの会話などから、中発作に相当すると判断されます。
- ⑶ 大発作大発作ではさらに強い呼吸困難がみられ、単語程度しか話せない、あるいは全く話せない状態となり、本症例より重い段階に相当します。
- ⑷ 呼吸不全呼吸不全は意識レベルの低下やチアノーゼなど生命に関わるさらに重篤な状態を指し、本症例の所見はそこまで至っていません。
解説
正解は⑵です。呼吸数36/分、SpO2 93%と低下がみられ、口元での喘鳴が著明で、途切れ途切れにしか話せない状態にあります。普段の生活に支障がない小発作よりは重く、単語程度しか話せない、あるいは全く話せないほどの大発作や呼吸不全ほどではないため、中発作に相当すると判断されます。発作強度に応じた治療の選択にもつながる重要な判断です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成