診断から1 か月後の外来受診時に、A さんの妻から看護師に「夫は夜8 時くらいに…
診断から1 か月後の外来受診時に、A さんの妻から看護師に「夫は夜8 時くらいに入浴しますが、最近、入浴時にふらつくことがあるそうです。ふらついた時は壁や浴槽の端に手をついてバランスをとっていると聞きました。夫が安全に入浴するにはどうすればよいか教えてほしいです」と相談があった。看護師のA さんの妻への助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 「お風呂場に手すりを付けましょう」ふらついたときに手をついて支えられるよう浴室に手すりを設置することは、転倒予防に直接役立つ対応です。
- ⑵ 「奥さんが入浴を手伝ってあげてください」Aさんの自立を尊重しつつ安全な入浴環境を整えることが優先され、常時の介助を前提とする助言は最適とはいえません。
- ⑶ 「バスマットは床と異なる色にしましょう」色の工夫は視認性を高める一助にはなりますが、ふらつきによる転倒を防ぐ効果は手すりの設置ほど確実ではありません。
- ⑷ 「入浴前に1 時間以上の睡眠をとりましょう」睡眠時間とふらつきによる転倒リスクとの直接的な関連は明確ではなく、優先すべき助言とはいえません。
解説
正解は⑴です。Aさんは入浴時にふらつき、壁や浴槽の端に手をついてバランスをとっている状況であり、転倒予防のためには浴室に手すりを設置することが直接的で有効な環境整備といえます。介助や色の工夫、睡眠時間の調整よりも、まずふらつきそのものに対応する設備を整えることが優先されます。浴室は滑りやすく転倒事故が起こりやすい場所であることも念頭に置きます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成