A さんは大地震で被災し、負傷者や亡くなった人を多く目撃した。1 か月後、避難所…
A さんは大地震で被災し、負傷者や亡くなった人を多く目撃した。1 か月後、避難所を巡回していた看護師に、自分だけが生き残って申し訳ないと感じていると話した。A さんへの声かけで適切なのはどれか。
- ⑴ 「生き残ったA さんは幸せですよ」「幸せですよ」という言葉はAさんの罪悪感や苦しみに寄り添わず、感情を否定することにつながる発言です。
- ⑵ 「そう感じるのは正常な反応ですよ」自責感や罪悪感は異常な出来事に対する正常な反応であり、その気持ちを認める声かけが適切です。
- ⑶ 「嫌なことは早く忘れたほうがいいですよ」「早く忘れたほうがいい」という助言は、感情の表出を抑え込ませ心理的な回復を妨げるおそれがあります。
- ⑷ 「頑張ってこれを乗り越えないといけません」「頑張って乗り越えないといけません」という励ましは、さらなる負担や自責感を強める可能性があり適切ではありません。
解説
正解は⑵です。大きな災害で多くの死傷者を目撃した後に、自分だけが助かったことへの罪悪感を抱くことは、異常な出来事に対する正常な心理反応の一つとしてよく知られています。看護師がその気持ちを否定せず「そう感じるのは正常な反応です」と伝え、感情を受け止める姿勢を示すことが適切な声かけです。無理に励ましたり忘れさせようとしたりする対応は避ける必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成