正期産で出生した健康な乳児で正しいのはどれか。
正期産で出生した健康な乳児で正しいのはどれか。
- ⑴ 出生36 時間後に初めて胎便が排泄される。正常な新生児の胎便排泄は通常出生後24時間以内にみられ、36時間経っても排泄がない場合はむしろ異常が疑われます。
- ⑵ 学童と比べて胃食道逆流現象が起きやすい。新生児は食道の括約機能が未熟なため、学童に比べて胃食道逆流現象が起こりやすい状態にあります。
- ⑶ 母乳栄養児では生後3 か月以降も生理的な黄疸が遷延する。母乳性黄疸は生後2週以降も遷延することがありますが、生後3か月以降まで続く黄疸は生理的とはいえず精査が必要です。
- ⑷ 経腟分娩で出生した児の腸内細菌叢はDöderlein〈デーデルライン〉桿菌が優勢である。デーデルライン桿菌は成人女性の腟内に存在する乳酸菌であり、新生児の腸内細菌叢とは関係がありません。
解説
正解は⑵です。新生児は下部食道括約筋の機能が未熟で胃の形も水平に近く、噴門部の締まりも弱いため、学童期の子どもと比べて胃の内容物が食道へ逆流しやすい状態にあります。哺乳後の溢乳がみられやすいのはこのためであり、体位の工夫やげっぷを促すなどの援助が行われます。成長とともに括約筋の機能は発達し、逆流は自然に減っていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成