術後日、A さんは人工呼吸管理を離脱し、離床が検討されたが中止となった。看護師…
術後日、A さんは人工呼吸管理を離脱し、離床が検討されたが中止となった。看護師がA さんの離床中止を判断した指標はどれか。つ選べ。
- ⑴ ドレーンが留置中である。ドレーンが入っていても、抜けや屈曲、逆流に注意して固定と管理を行えば離床は可能です。それ自体は中止の理由になりません。
- ⑵ 安静時の呼吸数が20/分である。安静時の呼吸数20/分はおおむね許容される範囲であり、これだけで離床を中止する基準には当たりません。
- ⑶ 安静時の心拍数が100/分である。安静時の心拍数100/分は、一般に離床の中止を考える目安よりも低い値であり、これのみで中止する理由にはなりません。
- ⑷ 新たな不整脈 心房細動!が発生している。arrhythmiaatrial fibrillation新たに出現した心房細動は循環が不安定であることを示し、心拍出量の低下や血栓形成の危険があるため、離床を見合わせて医師に報告します。
- ⑸ 時間尿量0.5 mL/kg/時が時間持続している。時間尿量が0.5mL/kg/時にとどまる状態が続くのは、腎への血流すなわち心拍出量が不足していることを示す所見です。
解説
正解は⑷と⑸です。離床は循環と呼吸が安定していることを確かめてから進めます。新たに心房細動が出現していることは循環が不安定であることを示し、心拍出量の低下や血栓の形成につながる危険があるため、離床は見合わせて医師に報告します。また時間尿量が0.5mL/kg/時にとどまる状態が数時間続くのは、腎への血流すなわち心拍出量が不足していることを示す所見です。ドレーンの留置や、この程度の呼吸数や心拍数は、それ自体で離床を中止する理由にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成